サイダー１滴分【ブルーロック】

サイダー１滴分【蜂楽廻】 ページ2

▪️季節感バグ(夏)
▪️ブルーロックが始まる前のはなし。




『あﾞっつい！！！！』

ミーンミンとクマゼミかミンミンゼミか知らねぇが鳴いているのを聞いて本格的に夏が始まったんだなぁと実感する。

夏は暑いから嫌いだ。練習も登下校も、なにもしていなくても疲れるから。
今日は午前中授業で切り上げ、しかも部活は自由活動日なのでいっても行かなくてもどちらでもいい。

俺は蜂楽みたいにサッカーに熱心、というわけじゃないんだ。よくやるよなぁ...

そういえばアイツがよい言う「かいぶつ」は一体なんだったのか、まだわからず仕舞いだったなってのを思い出した。考えれば考えるほど頭が暑くなる。

歩いていた足を止め近くの日陰にはいる。

あー、暑い。アイス食べたい。
目の前を同じ学校の生徒が通る。みんなこんなクソ暑い中よく笑ってられるな。ぶっ倒れやしないだろうか。

その場でぽけーとしているといつもの陽気な声が聞こえてくる。

「にゃはは〜！Aちゃん、もしかして夏バテ〜？？」

『...失礼とはおもわないのかね君は』

「だってお前だし。」

そんな最低発言をしてくる人間が先程いっていた蜂楽廻なのだがコイツ、中々に癖の強いやつでだな...

「Aの中にも"かいぶつ"はいるの？」
これが初めてあって、初めて試合を一緒にやって、そのあとに初めてのコイツとの会話。

「あ〜！Aちゃん〜！！」
これは廊下でばったりであった時に抱きついてきてしまいには○○"ちゃん"よびである。

...お分かりいただけただろうか？これがサッカー大好き少年、蜂楽廻だ。

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