顔だしNGの陽だまりさん【歌い手】【男主】

尊敬 ページ18

『浦島坂田船のライブ？』

｢そう！チケット余っちゃってさぁ。
良かったら一緒に行かん？｣

そう声を掛けてくれたのは幼馴染の96猫こと黒木棗。

『でも関係者席でしょ？迷惑になっちゃうんじゃあ…』

｢大丈夫！Twitterで喋ったことあるでしょ？それにこないだ行きたいって言ってたし！｣

『行きたいとは言ったけどさ…大丈夫かな。』

そう不安げな声を漏らすも｢だいじょーぶ！｣と言って聞かない彼女に今回はこちらが折れることにした。

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『ほ〜。凄い大っきいねぇ棗。』

｢そうだねぇ。Aもライブやればこの位できると思うけどなぁ…？｣

流し目でこちらを見てくるが『やる訳無いじゃん。』と一蹴する。

ぶぅ、っと頬を膨らましながら拗ねた目でこちらを見る彼女は身長のせいか小動物にしか見えなかった。

そんな彼女のほっぺたをむぎゅっと掴んで笑いながら窘めると何故かもっと不機嫌になった。


『まぁ取り敢えず行こうよ。ねっ？』と誤魔化すように笑うと一瞬で機嫌を直して ｢よーし！96猫隊の出発じゃあ！！｣ と言葉が返ってきた。

やっぱり小動物だな〜と内心笑いながらもまた拗ねてしまうかも知れないので表情には出さずに談笑しながら人通りの少ない裏口の方へ歩を進めた。



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文字数の関係で2Partあります。読みにくくてすみません

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あずきいろ

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