風柱の愛した人は鬼に連れてかれて鬼と婚約したらしい

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『人間を…私たちを殺して食べることで強くなるんじゃないんですか？』









威｢そうだね、他の鬼にはそうだ。でも俺は違うらしいんだ、逆に食べなければ食べないほど強くなっていく。すごく珍しい血鬼術も持っているらしい。だから、あのお方は俺を十六夜の鬼にしてくれているんだ。珍しい血鬼術はまだ俺自身見たことも使ったこともないけどね…｣








人を食べない…？







なら




『…なら、私は何のために』









威｢…君は彼女に似ているんだ。生まれ変わりなんじゃないかって思うくらい。そっくりなんだ｣








彼女の…









威｢…自己満足かもしれないけど、謝りたかったんだ。それに…｣









"ずっと一緒にいて欲しいんだ"









『…え？』









一緒に…いて欲しい…？









威｢自己中心的な事なのは分かってる。でも、君を好きになったんだ。｣








『でも…それは私を彼女に照らし合わせているだけだからでしょう？私は彼女と性格だって違うだろうし』









威「…そうかもしれない。…でも、お願いだ。ずっと孤独だった。寂しいんだ…君がそばに居てくれるだけでいい」









『でも…』









私には実弥が








威「この簪は」








『…これは』









実弥からもらった大切な簪









威「…あの白髪の…」







なんでわかったのだろう…この簪が実弥からのものだってことが





威「…無理に忘れられなくていいゆっくりでもいいから、俺を好きになって欲しい」

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