4 ページ4
翼「姉ちゃんっ、笑ってないで助けて」
『はいはい笑…じゃ…』
スっと冷さんが翼の腕の中にいる燈和を抱っこする
数秒すればグズッていた燈和が落ち着いた
『…すごい』
さすが経験者
冷「本当に…燈矢そっくり」
燈和を見る目は優しいお母さんの顔だった
『冷さんが、この子のおばあちゃんだとは思えないくらい。子供を抱っこしてる姿が私よりお母さんお母さんしてる』
冷「そんなことないわ…笑。Aさんもお母さんの顔してる」
『そうですかね…』
お母さんって感じがまだ完全になくて変な感じだ
冷「落ち着いた。焦凍？」
冷さんは焦凍くんを呼ぶと燈和をゆっくり渡した
焦凍くんも末っ子だから赤ちゃんを抱くのは人生初なのでは
焦「軽くて小さい」
『ふふっ、翼と同じ感想笑』
少し緊張した面持ちで、それでも少し嬉しそうに燈和を眺めた
…なんでだろう。やっぱり、兄弟だからかな
『…』
冷「どうしたのAさん？」
『…あ、いえ…。…へへ』
焦凍くんの燈和を見る目が、燈矢に似ていて。
つい見入ってしまった。燈矢のあの顔を思い出してしまった。
燈矢がここにいたら、こんな感じだったのかな。なんて
『…焦凍くんが燈和を見る目。優しい目が燈矢に似てて、思い出してしまって。』
冷「優しい目。私は燈矢の優しい顔を見たことが無い。燈矢はAさんに優しい顔をするのね。」
冷さんは少し安心したような、そんな顔をしていた
『…エンデヴァーさんかな。目元は』
2人の目元はエンデヴァーさんっぽく感じる
冷「そうね。主人似かしら。」
『エンデヴァーさんも、燈和を見た時こんな顔してくれますかね。』
冷「…どうかしら。ごめんなさい」
冷さんの答えに、エンデヴァーさんが燈和をみてどんな感情を抱いてくれるのかに対して、少し不安を感じた
焦「お母さんとA姉、なんの話ししてんだ」
『ううん、内緒』
私と冷さんは顔を見合せて笑った
そして最後に、再び私の元へ戻ってきた燈和
こんなにガヤガヤしてるのに、ぐっすりと眠っている燈和
赤ちゃん独特のいい匂いがする
やっぱり、我が子は可愛い。
『頑張るね。燈和』
燈和が悲しまないように、寂しい思いをしないように。
私の全ての人生を燈和に
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 754人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナギ(プロフ) - 続き楽しみにしています。涙なしでは見れない作品です。 (2月27日 13時) (
レス) id: 9503d16bf6 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 本当に面白くて一気に読んじゃいました！更新楽しみにしています✨ (11月10日 9時) (レス) @page25 id: 05acd46dee (このIDを非表示/違反報告)
有汰(プロフ) - 百合さん» ありがとうございます😭そう言っていただけで嬉しいです！これからもどうかヒロインを見守ってあげてください！ (11月8日 22時) (レス) id: b91b798f5a (このIDを非表示/違反報告)
有汰(プロフ) - レイさん» ありがとうございます🥺更新遅くて申し訳ありません。頑張って完結は約束致しますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。 (11月8日 22時) (レス) id: b91b798f5a (このIDを非表示/違反報告)
百合(プロフ) - 涙の水溜まり不可避だろおぉぉ、、、主人公に幸あれ、、 (11月7日 18時) (レス) @page24 id: 587110230b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：有汰 | 作成日時：2023年3月17日 22時
