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『…そんなことはないです。私の人生をかけて、この子を育てる覚悟です。何があっても、私はこの子の味方です』
楓「父親と同じようにヴィランになっても？」
『っ…』
心臓が早く脈打ち始めた
『この子をヴィランにはさせない。』
そう言うと彼女は笑った
楓「あははっ、どうかしらね。その子はヴィランの血を継いでるわけ。ヴィランに絶対にならないとは限らない」
『ヒーローの血も継いでます』
楓「ヒーローって言ったって…」
私の体を上から下まで見る彼女
『言いたいことは分かりました。』
そう言うと彼女は口角を上げた
『ですが、例の電波ジャックみましたか？』
楓「電波ジャック？なんの事」
…電波ジャックがあったのは刑務所が壊れる前のこと。
ネットを見ていれば今でも流れてくる程なのに、彼女は例の電波ジャックを知らない
『彼は…轟燈矢はエンデヴァーの息子です』
楓「それは知ってるけど、なんなの」
『彼はヒーローを目指してた。でも彼の体は個性に耐性がなく、エンデヴァーは長男に大きな期待をしてた。だけど、耐性が無ければ火傷は必ず着いてくる。ヒーローは諦めた方がいいと考えた。彼の身体のためにも。でも燈矢の受け継いだヒーローの心に、ついてしまった火は消えなかった』
楓「っ…」
彼女に彼のことを話せば、苦い顔をして私を見る
『…だから、この子がヴィランになる時は、私が愛情を注ぎきれなかったとき。私は神に誓う。寂しい思いはさせない。楓さん。あなたは、寂しい思いしたんですね。』
彼女は物心ついてから父親と会ってない。母親も父親のお金で遅くまで遊び呆け
彼女は部屋に1人で残され、1人で夜を過ごしていた
『…私も片親。母とは小学生の時に死別。父に私と弟は育てて貰った。でも、寂しいなんて少しも思ったこと無かった。父は仕事も育児も、愛情表現も、欠けることなくこなした。私は父を尊敬してる。燈矢が居なくても、私はこの子に燈矢のいない分の愛情も注ぐ』
楓「そう、だったら私の気持ちなんてわかるはずないわね」
『分かるんです。記憶はあなたと同じように感じるんです。』
つらい思いしてきたヴィランたちは、私が分かったような口を聞けば必ず"分かるはずない"という。
そして毎回、私にしか感じることの出来ない、この個性のことを話す
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有汰(プロフ) - lokilokiさん» ええええええ！！いやいや！超馬鹿です！！なんか嬉しい！ありがとうございます！！嬉泣 (2023年2月19日 16時) (
レス) @page35 id: b91b798f5a (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - 面白すぎる!!貴方は天才ですか⁉ (2023年2月18日 23時) (レス) @page33 id: 1aee02cf1e (このIDを非表示/違反報告)
有汰(プロフ) - たまごおいしいさん» ありがとうございます！！泣。ご期待に添えるように頑張りたいと思います！！！ (2023年2月14日 19時) (レス) @page31 id: b91b798f5a (このIDを非表示/違反報告)
たまごおいしい - つ…続きがすごく気になります。私の推しなのでとても嬉しいです。お身体に気をつけつつ頑張ってください。応援しています。 (2023年2月13日 0時) (レス) @page28 id: fe5976e051 (このIDを非表示/違反報告)
有汰(プロフ) - 霜凪さん» そんなっ！恐縮です…。(嬉泣)めっちゃ夢主ばっかりで申し訳ございません。頑張ります！ありがとうございますっ！！ (2023年2月1日 22時) (レス) @page20 id: b91b798f5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有汰 | 作成日時：2023年1月22日 13時
