第65Q ページ15
〜A〜
今日は楽しかった
雪は滅多にお目にかかれるものじゃないから、ついはしゃいだ
撮った写真を修ちゃんに送ると、楽しそうって感想が返ってきた
すごく楽しかったよ
寒いのはあまり得意ではないけどスキーとかにも行けたら楽しいかも
そもそも滑れるのだろうか
大人しく雪だるまでも作ってたほうがいいかな
虹村《悪ぃA。遅くなった》
《ううん。大丈夫だよ。修ちゃんも忙しいんだから毎日電話しなくていいんだよ》
虹村《俺がしたいんだ。Aの声聞きたいし》
《そっかそっか……////》
虹村《時にAさん。俺にしか見せない顔してるんだったらビデオ電話に切り替えても?》
《こんな顔見せられないよ》
虹村《俺はその顔を見たいんだけどなぁ》
《ど、どうして修ちゃんはそんなこと言うの。そんなに言われたら…見せなきゃって思っちゃうじゃん》
虹村《あ、あー…///もう……マジでそういうとこ好きだわ》
通話を切り替えると修ちゃんは見慣れない恰好をしていた
後ろに映るロッカーから推理すると、学校の部室ではなく何かしらのお店の更衣室
もしかして修ちゃん、バイトしてるんだろうか
思い当たる節はある
デートの時、いつも私の分も払ってくれる
本人はお小遣いの額が多いからだと言ってた
《バイト。私も……一緒にやりたい》
虹村《言うと思った。だから隠してたのに》
《やる!修ちゃんと同じとこで》
虹村《ダメだって。夜の21時までだぞ。危ないだろ。それにな。居酒屋だから酔っ払いの客とかもいるんだぞ》
《だ、大丈夫だよ。私なんかを襲う人がいるわけないし》
虹村《いっぱいいるっての》
《私だって修ちゃんに奢られてばっかはヤだもん》
虹村《それに。Aの親が許可しないだろ》
それを言われるとその通りだ
お母さんは社会勉強になると賛成してくれるけどお父さんは反対する
それでも我が家で一番強くて、最終決定権を持つのはお母さん
お母さんを説得すれば何とかなる
虹村《それよりさ。紫原はどうだ。周りと馴染めてたか?》
《氷室さんっていう人がね。すごく紫原くんを気にかけてくれてるの》
才能云々より、人より恵まれた体格でチームを勝利に導いてきた
頑張って結果が出せない人にはいつもイラついていた
バスケが好きじゃなくても当然のように勝ってしまう紫原くんと、バスケが大好きなのに遅くまで才能を開花させられなかった黒子くん
2人は対極
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YUKIKA(プロフ) - 続き待ってます (2022年11月27日 2時) (レス) @page17 id: 342256db66 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - すずなさん» コメントありがとうございます!見た瞬間、嬉しすぎてニヤニヤしてしまいました!中途半端な所で止まっているのに、コメントをもらえるとは嬉しすぎます(><) (2021年10月20日 21時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
すずな - 初コメ失礼します! 一言で言って、最高です。更新頑張ってください!!! (2021年10月20日 20時) (レス) @page9 id: 5605f8e864 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 蜜柑さん» まだまだ亀更新ですけど、こうしてコメントをもらえると励みになります!(^^) (2021年8月18日 21時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - とっても面白いです!更新再開したんですね!頑張って下さい! (2021年8月18日 21時) (レス) id: a9fef81cbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆ | 作成日時:2021年1月21日 21時