キセキの世代を筆頭に一人の女の子が愛される

第14Q ページ14

ー翌日ー




〜A〜




昼休みに監督から招集がかかった



リコ｢ちょっとパン買ってきて♡｣



1年『……？』


それだけで呼ばれたのだろうか


これが噂に聞くパシリというやつでは！？



初めての体験に胸を踊らせていると黒子くんは首を横に振った



パシリじゃない？




ただのお使いか



しゅんと肩を落としてると黒子くんは慰めるようにポンと背中に手を置いた



別にパシられたいわけじゃないよ？



なんかほら、経験のないことはちょっと楽しそうって思うよね？





幻のパンというのは他にも狙ってる人がいて、いつもよりちょっとだけ混むらしい


火神｢パン買ってくるだけだろ？チョロいじゃんですよ｣


頼れる火神くんの強気の発言


お金は先輩達が出してくれる



おおー。太っ腹



日向｢釣りはいらねーよ。今後、筋トレとフットワークが3倍になるだけだ｣


1年『(お昼の買い出し勝負所(クラッチタイム)！？)』


伊月｢大丈夫。去年俺らも買えたし。パン買うだけ……パン……。パンダのエサはパ……｣


1年『行ってきます』


伊月さんのダジャレを聞く前に逃亡



購買は入る前から人が多いということは確認できた



いざ中に入ると密集地帯と化していた


男女問わずほぼ全校生徒がいそう




みんな幻のイベリなんちゃらパンを求めてる




｢よし。諦めよう｣


火神｢なんでだよ！？｣


｢あそこ行くの？押し潰さちゃうよ？｣


黒子｢筋トレとフットワーク3倍は死にます｣


あれも充分死ぬと思うけどな



みんながやる気出してるしこれ以上は止めても無駄そう




私は私のパンを買いたいけど……



ま、なるようになるさ




流れに身を任せてるといつの間にか先頭に出ていて、新発売の“チャーハンパン”を一つ買った



中にチャーハンが入ってるのか、チャーハンの味がするパンなのか



すっごい気になってた





合流すると、黒子くん達もイベリなんちゃらを無事に買えてた


これで死は回避出来た





先輩達の待つ屋上に行くとお疲れと言いながらジュースをくれた




イベリなんちゃらは想像を遥かに超えて美味しいらしい



黒子くんってあんな表情出来るんだ


初めて見た





火神くんは質より量って感じで、大きなパンを丸かじりしてる






私の買ったパンは………




味の濃いチャーハンみたいだな





美味しくないわけじゃないけど……



普通のチャーハンが食べたくなる





今日の晩ご飯にでも作ろう

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