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蓮 side
仕事に行ってしまう
しばらく会えない気がして
そんな普通のことが凄く寂しい。
俺も荷物をまとめて2人で家を出る。
Aのお母さんは玄関まで見送ってくれる。
｢何から何までありがとうございました｣
｢いえいえ、いつでもおいで｣
そう言ってニコッと笑った顔が
Aにそっくりだ。
｢じゃあお母さん、また帰るね｣
｢またなんかあったら来て｣
家を出てしばらく歩くと
分かれ道についた。
｢蓮そっち？｣
｢あぁ、うん｣
方向が違うのか。
｢じゃあまたね、｣
Aはそう言って
俺が行く方向と違う方に歩き出した。
俺は思わず
Aの元へ駆け寄った。
｢何？どうしたの？｣
俺は被ってた帽子をちょっとだけ深く被り
Aにキスをした。
｢じゃあまたね｣
と言うと
Aは顔を真っ赤にして
｢またね｣
と言って手を振った。
可愛いでしょ？
俺の彼女。
って人に言いたくなる。
言えないけど。
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作者名：N
| 作成日時：2020年8月31日 0時
