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蓮 side
目まぐるしい毎日なのに
浮かんでくるAの顔。
最近卒アルを見たせいか余計に思い出してしまう。
｢おーい、目黒！｣
楽屋でぼーっとする俺に
声掛けてきたのは深澤くん。
｢えっあっ、なんすか？｣
｢最近ぼーっとしてるけど大丈夫か、お前。｣
｢全然大丈夫っす｣
言えるわけない
忘れられない人がいるなんて。
好きなタイプは？
好きな女性の服装は？
好きな女性の仕草は？
そう聞かれる度
Aのことを言ってる自分がいる。
そんな時
高校の友達からLINEが来た。
｢忙しいだろうから無理かもだけど
今度同窓会するんだけど来る？｣
期待なんて
しない方がいい。
でも
俺は
｢空いてるから行こっかな｣
と送信した。
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作者名：N
| 作成日時：2020年8月31日 0時
