愛を謳え【刀剣乱舞】 (ページ12)

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番外編：きみのこえ　ぼくのうたページ12

そして童子切は腕を伸ばし、三人を…

抱き締めた。

三人は目を見開き童子切を見上げる。

童子切は優しい声で言った。

『君たちは優しいんだね。

自分以外の誰かの為に涙を流すのは君たちの心がとても優しい証拠だよ。

でも大丈夫。君たちの家族も僕たちも、もちろん君たちも強いから。

傷つくことなんてきっと無いだろう、だから大丈夫。

安心してお休み。君たちがもう悪夢に魘されずに済むように、僕が夢路を守ってあげよう。

大丈夫だよ、僕は酒呑童子も斬った。疳の虫による夜泣きも収めた。

悪夢を絶つなんて赤子の手をひねるようなものさ。

そう、ゆっくりでいい。なぁんにも怖くなんてないから。」

三人の頭を撫でながら童子切は安心するような声で寝かしつけた。

泣きじゃくった三人は安心しきった顔で眠った。

「す、すごいですな童子切殿！五虎退も小夜殿も愛染殿もぐっすり眠っている…。

ほ、本当にすごいです。」

『そうかな。まぁ、これでも日本最古の血吸とも呼ばれてるからね。
この本丸じゃあ最年長だから多少の子守は慣れてるよ。７人兄弟の長兄でもあるしね。

それに僕の事は童子切でいいよ、一期君。
豊臣に居たころ、僕は君とは違ってあまり好かれてなかったし、あんまり話したこと無いだろう？

同じ長兄として、分かり合える所もあるんじゃないかと思うんだ。
如何だい？僕はいいと思うんだけどな』

童子切は穏やかな顔で一期の顔を見つめる。

一期は満面の笑みで承諾した。

『扨、僕はこのままこの部屋で寝ようかな。

この子達の夢路を守らなきゃいけないからね。』

「じゃあ、俺っちもお邪魔するか。」
「あっ！薬研兄さんずるいです！僕も一緒に寝ます！」
「粟田口だけずるいぞ！俺も一緒に寝る！」
「あっ！ぼくもいっしょにねます！」

この後童子切は短刀達と一緒に寝たのだった。

そしてこれを機に童子切と一期は「童子切」、「いっくん」と呼び合う仲になった。
また、童子切とあだ名で呼びあおうとする刀も少なくなかったのだった。

今日、短刀達と過ごした一日は童子切にも短刀達にも良き思い出になっただろう。

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miyuyu様リクエストで短刀達とわちゃわちゃでした。
なんかわちゃってない気がすｒ…ﾅﾝﾃﾁｶﾞｲﾏｽﾖｱﾊﾊ。

リクお待ちしてます。