所長は元気 ページ16
マ｢お怪我はありませんか、所長。｣
所｢どういうこと。｣
マ｢…ここは特異点F、2004年の冬木です。…信じ難いことだと思いますが、私は…、｣
所｢デミ･サーヴァントでしょ!!そんなの見れば分かるわよ!!私が聞きたいのは、どうして今になって成功したかってことよ!!｣
こんな状況でも所長は元気だなぁ。
そしてマシュはあるサーヴァントと契約してデミ･サーヴァントになったことを説明した。
補欠採用である立香が気に入らないみたいだが、令呪が手の甲に刻まれてはもうどうにもならない。
どうにもならなくはないけど、まあ今の状況で所長は令呪を奪い取るような人間ではないし、何より適性がな。
ﾋﾟﾋﾟｯﾋﾟﾋﾟｯﾋﾟﾋﾟｯﾋﾟﾋﾟｯ
立香の端末が通信連絡を受けて鳴る。
ロ｢やっと繋がった！もしもし！聞こえるかい？｣
立｢Dr.ロマン!!｣
ロ｢藤丸くん!マシュ！やっぱりレイシフトに巻き込まれたのか…。コフィンなしで良く意味消失に耐えて…｣
所｢なんで貴方が仕切っているの、ロマニ！｣
立香の通信に乗り込んでくる所長。
ロ｢うわぁああ!!所長!!生きていらしたんですか!?｣
やっぱりロマニの反応ってちょっと失礼だよね。
まぁ、状況的に分からなくもないけどさ。
所｢どういう意味よ!医療セクションのトップが何故その席にいるの？レフはどこ!!｣
『チィッ、』
この際盛大に舌打ちしてやろうって思ってやったけど所長に無視された。
ロ｢あ…、レフ教授はあの爆発の中心部に…。生存は絶望的だと…。｣
『死ぬわけがないじゃんノミ蟲なんだから。あれ？ミノムシか。瓦礫の下で寝てるんじゃないかな？』
所｢Aいい加減にしなさい!!…そんな…。｣
『それとロマニが指揮を任されてるのはロマニよりも上の階級がいないからとみた。それとマスター適性者達47人全員もあれじゃあ危篤状態だよ。』
所｢…ふざけないで!!すぐに凍結保存に移行しなさい!死なせないのが最優先よ!!｣
ロ｢至急手当します!!｣
マ｢所長…、｣
『死んでさえいなければあとからどうにでも弁明できるからね。正しい判断だと思うよ。』
…最も、私達がこの先生きていれば、の話だけど。
所｢47人の命なんて私に背負えるはずないじゃない…。｣
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作者名：きなこもち | 作成日時：2018年5月3日 13時
