二人が一緒に歩く方法【YG】 (ページ43)

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You-4 ページ43

どういうわけだか、ジョングクさんは二度目に会った時からすでに、お店に来た時の私への敵愾心はどこに落っことしてきたの？ってくらい好感度マックスの状態になってる。

…でも私の方はほんと、この手のタイプ懐かれると人生振り回されるの知ってるから、日々分厚い壁を積み上げてるんだけど。

JK「ヌナ、これほんとうまい！エビ、ぷりぷり！！あと高いお店の匂いがする…なんで？」

『五香粉ってインスタント香辛料がありましてね…レトルトでもかけると店の味になるから、持って返って明日からはお家で一人でお食べください』

JK「俺さびしいと死ぬタイプのアイドルなんで、無理です。はい、ヌナあーん」

『あーんしません。あっちのお爺ちゃんがしてほしそうな顔してますからそっちにどうぞ』

YG「いらない。グガがあーんしてあげてんだろ、食べたら？」

誰がユンギがしてくれるあーん以外に口あけるんだ、馬鹿。

積み上げた壁、二人がかりで壊しにくるのやめて。

ただ、本当言うと、ほんとのほんとのほんとは別に嫌じゃない。

ジョングクさんは、ユンギのことを考えて欲しいってわざわざ伝えに来てくれた、優しい弟だと知ってるから。

私のことを傷付けにきたんだろうに、私をちゃんと知ろうとしてくれてた、純粋で良い人間だから。

私達の間でニコニコしてる様子を見ても、

子供がいたらこんな感じになるのかなって、

思うこともあるし。

ただ、まだほんとハネムーン期だっつーのに、忙しいユンギと過ごす時間を邪魔されるのが嫌だから、なるべくなら私といるのが居心地よく思ってほしくなくて、ケンケンしてる。