JM-5 ページ23
TH「ジミナも、手伝いたいでしょ」
声を潜めて、俺を見つめたテヒョンは、俺がYESと言うのを疑ってないみたいだった。
「いや、え、でも、ユンギヒョンに黙ってそれは」
TH「ジミナ。わかるでしょ？ユンギヒョンは絶対諦めきれない。ヌナのこと、知ってるならわかるはずだよ」
「…この先、他にも出会うかもしれないだろ？ヒョンが好きになれる人」
TH「そんなのわかんないし、そんなの関係ないよ。俺が、ユンギヒョンと、ヌナは一緒にいてほしいんだ」
「んな、勝手な…」
TH「良いんだよ。だって、これは絶対うまく行く」
TH「だって、俺と、お前が協力すんだよ？上手くいかないわけ無いじゃん」
お前、そんな、もう俺強制参加じゃん。
強引なテヒョンに、俺は困惑しつつ、胸の内がざわざわむずむず、くすぐったい感じがして、口元が緩む。
俺だって、ユンギヒョンのために、ずっと何かしたかった。
ヒョン達みたいに相談してもらえないのが悔しかった。
それを見付けて来て、俺に分けてくれるテヒョンに、
俺は、
本当にこいつの親友で良かったって。
ほとんど神様に祈る気持ちで、思ったんだ。
「俺も、スパイがいい」
俺の中でベストの返事をしたら、テヒョンは目を丸くして、それから思いっきり嫌そうな顔をした。
TH「駄目だよ。連絡役は俺なんだから、俺がスパイ。お前は俺に情報の提供者」
配役には不満がありまくりだけど、もう良いよ。
俺が役に立てるなら、もう、なんでもいい。
「サランヘーテヒョンア」
冗談めかして言ったら、テヒョンは目を丸くしてから、俺が女の子だったらうっとりしてたかもしれない顔で、笑った。
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作者名：フネ55
| 作成日時：2022年12月3日 8時
