二人が一緒に歩く方法【YG】 (ページ14)

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TH-1 ページ14

JM「あれ？ユンギヒョンは？」

SJ「んー？控室で寝てたのは見たけど」

「あ、俺起こしてきます」

NJ「ああ、頼むよ。順番に撮影だから、まだ少し時間あるけど、なるべく早くな」

はい、と返事をしつつ、俺は控え室まで戻ると、ユンギヒョンは奥のソファで仰向けに寝ていた。

12月の早いうちに今年のツアーが一旦終わり、俺たちは年末の番組や溜まっていた取材の対応に追われている。

特にユンギヒョンは、来年のカムバックに向けての作曲もあって、起きてる時間はほとんど仕事をしていて、何なら寝てる時間も仕事してる感じ。

スヤスヤ寝ている顔を見て、ナムジュニヒョンは少し時間あるって言ってたから、あと5分くらいは寝かせてあげようかな、と俺はタイマーをセットしようかと、スマホを取り出した。

それから、ふとカメラモードにして、ユンギヒョンをフレームに納める。

寝顔を撮るなんてメンバー間ではごくごく当たり前のことで。

俺も、特に何か考えがあったわけじゃ無い。

でも、フレームの中でものすごく、幸せそうに笑っているヒョンを見て、良い写真が撮れたと、すごく嬉しくなった。

YG「…A」

あ、彼女の夢を見てるのか。

それでこんな顔するの？

なんか、良いなぁ。

…て、うん、もう5分経ってるし。

「ユンギヒョン、起きて」

だらりとソファから落ちていたヒョンの手を取って、ぎゅっと握ってからそう言った。

YG「…！！！」

がば、と勢い良く起き上がったユンギヒョンが、至近距離で、見た事ない顔で俺を見つめていた。