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動揺して俺がもじもじししてしまっているのを、ジンヒョン達が生ぬるく見ているのが、もの凄く恥ずかしい。
そんな俺たちの混乱をよそに、Aは話を続けた。
『でも、合意はしてます。泥酔してはいましたが、無理やりとかではない、ん、ですけど。これ以上は話せません…私、空港の、待合室にいるので…』
SJ(ブッ そりゃ無理だわ)
ジンヒョンが、肩を震わせ始めた。
血の理由が分かって、俺たちはちょっと気が抜けて、
SJ(合意の上で処 女なら別に、ホテルに言ってシーツ替えてもらったらそれだけで良い話じゃない?)
そう囁いてきて、俺はうんうん頷いた。
なのに、Aが
『キムさん、だから後で、仔細をメールしてもいいですか?』
と思いもよらないようなことを言ってきて、俺たちみんなでぎょっとした。
S「えっ?」
SJ(は?)
(いや、何言ってんの)
セジンヒョンは俺の話との事実確認ができて、Aが元気で、事態がそれほど重大じゃないってことがわかっただけで、もう良いと思っているようだった。
だからそこまでしてもらわなくても、と続けようとしてたのを、Aは硬い声で
『SMSでキムさんのアドレスを送ってください』
と押してきた。
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作者名:フネ55 | 作成日時:2022年11月28日 0時