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思ったことが顔に出たのか、アリンが

AR《そんなに深く考えることないよ、Aは考えすぎ!ねえ、私がAにしてあげることで、Aをがっかりさせたこと、ないでしょう?》

と私を安心させるように、ぎゅっと両手を握ってきた。

かわいい。

《私が男になって、アリンを好きになれるたら万事上手くいくんじゃない?》

て冗談を言ったら、アリンは


AR《そんな夢みたいなこと言ってもしょうがないじゃん》


とスンとした顔をするので、私もスンとしてしまった。





そうして、熱狂の最終日が終わり、あっという間に打ち上げの時間になってしまった。

フィリップさんに打ち上げ参加を告げると、意外だ、と言って笑い

FP「ぜひ俺と飲んでくれ!」

と嬉しそうにしてくれたので、今まで参加しなくて損してたかな、とこれまでの自分を少しだけ反省する。


場所はホテルから少し離れたレストランを貸し切るとのことだったが、BTSのメンバーは挨拶に来てくれるとの話だった。

今日は無礼講だ!と叫び喜びながら移動するスタッフの波に、私もノロノロと混じろうとしたところで、アリンに捕まってしまった。

AR「A、まさかその顔で行くつもり?」

『他の顔は持ち合わせが無いので?』

???

と顔中にハテナをつけてアリンを見ると、深く重たいため息と共に、トイレへ連れ込まれた。

そして、ジャ、と音を立ててジップを開いたメイクバック。



AR「メイクアップアーティストのアリンが、本気でやってあげる」



目を爛々と輝かせて、メイク道具を手にしたアリンは、にやりと小悪魔的に微笑んだ。



お手柔らかに…






あ、これ、無理だ。




下地からいれてくるじゃん。








フルのやつじゃん。

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作品ジャンル:タレント
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作者名:フネ55 | 作成日時:2022年12月7日 14時

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