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呆然とナイフを見つめる俺に、
シゲは少し笑って
「まぁそうやんな、戸惑うよなぁ」と言った。
赤「…ノゾム、別に殺さんくってもいいから」
桃「え…」
赤「ノゾムにそれは求めてへんよ」
シゲは優しくそう言った後に、
「でも、優しさは捨てろよ」ときつく言い放つ。
赤「相手は本気でお前のこと殺しにくるから。
殺さんくってもいい。
でも、自分の身は自分で守れ」
シゲの言葉は遠回しだけれど、
“いざという時は躊躇いなく相手を傷つけろ”
と言っているのと同じだ。
俺とシゲの会話が聞こえているであろう皆も、
「無理しなくていい」とは誰も言わずに
黙って車に揺られている。
殺さなくてもいい、
初めから技術なんて求めていない。
それでも、傷一つつけるのを
躊躇ってしまうようなら話にならない。
そういうことなのだ、
そういう世界に、俺は足を踏み入れてしまったのだ。
話し合い＿＿という名目で呼ばれた、
相手のアジトとなる薄暗いコンクリート製の建物に
入る前、カミちゃんにぐいと腕を引かれた。
緑「ノンちゃん先に言っておくけど、
今日は多分抗争に近い形になっちゃうと思う」
桃「抗争って…戦うってこと？」
緑「…うん」
「ごめんな、まだ怖いやんな」と
カミちゃんは申し訳なさそうに眉を下げる。
緑「とりあえず俺の近くにずっとおって、守るから。
でも俺の手が追いつかんくなったときは……
そんときは、覚悟決めて。自分で戦うねんで」
俺の目を真っすぐに見つめ
力強くそう言うカミちゃん。
“絶対無事でおってな”と、
言葉にされなくても伝わってきた。
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梅子(プロフ) - scsh1001さん» はじめまして〜！わ、ほんとですか！シリーズ多かっただろうにありがとうございます、嬉しいです（ ; ; ）これからも楽しんでいただけるよう頑張ります^ ^ (2021年4月1日 19時) (
レス) id: 1126aa449b (このIDを非表示/違反報告)
梅子(プロフ) - れおりんさん» 凄く嬉しいですありがとうございます〜（ ; ; ）これからも楽しんでいただけるよう頑張ります...！ (2021年4月1日 19時) (レス) id: 1126aa449b (このIDを非表示/違反報告)
scsh1001(プロフ) - はじめまして！とてもお話が面白くて一気読みしてしまいました！続き楽しみにしています！更新大変かと思いますが頑張って下さい！ (2021年4月1日 10時) (レス) id: 48562dc31e (このIDを非表示/違反報告)
れおりん - どんなお話も面白くてちょっと泣けてマジで大好きです！これからも更新大変かと思いますが頑張ってください！ (2021年3月29日 22時) (レス) id: b4d44b9c7b (このIDを非表示/違反報告)
Shimika(プロフ) - 梅子さん» 大変失礼致しました…！！！ご無礼申し訳ありません！これからも更新楽しみにしておりますm(__)m (2021年3月25日 13時) (レス) id: 178cde93d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅子
| 作成日時：2020年12月17日 15時
