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それから数日、数か月に一度行われている、
それぞれのシマを代表するファミリーとの
情報交換も兼ねた会合の日がやってきた。
赤「最近△△のとこがかなり無茶やってるらしくて、
□□と水面下で対立してるらしい。
多分一触即発やろうから、
戦闘前提で各々準備して」
『Yes,boss』
シゲのこういう勘は、大体当たる。
それに今日集まるのは
勢力の大きいファミリーばかりだ。
人数は少なくとも実力者揃いだろう、
きっと激しい戦闘になると予想できる。
誰一人として欠けないように。
そのために、自分の身は自分で守る__
静かにそう唱えて、意気込んだ。
そしてシゲの予想通り…
というか、予想以上に地獄と化した会合の場。
△△は見境なく暴れ、
俺たちは裏で同盟を組んでいた
□□のボスを守る役割に徹した。
みんなが△△の構成員と戦う中、
俺は負傷した□□の構成員の治療に回るので
手一杯だった。
「誰か!一人撃たれた!!」と叫ぶ声が聞こえ、
早く向かわないと、とそちらに意識を向けたとき
桃「__ジュンっ……タ!」
ノンちゃんの焦ったような声が聞こえたと同時に、
ドンッと強く突き飛ばされた。
その勢いで盛大に前へ転び、
え?と顔を上げる。
そこにはナイフを振り上げた敵の腕を
必死で抑えるノンちゃんがいた。
ノンちゃんは敵の腕をねじり肩を掴み
勢いよく相手を床に叩きつける。
いつの間にそんな体術使えるようになったん……と
俺が呆気にとられていると、
敵が気絶したのを確認したノンちゃんが
ふう、と顔を上げる。
その時にさらっと浮いた前髪と、
飛び散った汗がキラキラと光っていて…。
思わずドキッと胸が高鳴ってしまうくらいに、
ノンちゃんの横顔はかっこよかった。
桃「ジュンタ、怪我無い?」
黄「う、うん…大丈夫……」
桃「良かった、無事で。危なかったなぁ」
座り込んでいる俺と目を合わせて
「ほら、立てる?」なんて優しく言われてしまえば。
「…うん」と何も言えずに、
差し出された手を取るほかない。
もう俺は、お姫様でいいです……。
年下で、最年少で、甘えん坊で…
そんなノンちゃんの俺を守ってくれた大きな手に
ぎゅっと握られ、そう思ったのだった。
Fin.
リクエストの消化が追いついていないため
今は募集しておりません…(><)
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梅子(プロフ) - scsh1001さん» はじめまして〜!わ、ほんとですか!シリーズ多かっただろうにありがとうございます、嬉しいです( ; ; )これからも楽しんでいただけるよう頑張ります^ ^ (2021年4月1日 19時) (レス) id: 1126aa449b (このIDを非表示/違反報告)
梅子(プロフ) - れおりんさん» 凄く嬉しいですありがとうございます〜( ; ; )これからも楽しんでいただけるよう頑張ります...! (2021年4月1日 19時) (レス) id: 1126aa449b (このIDを非表示/違反報告)
scsh1001(プロフ) - はじめまして!とてもお話が面白くて一気読みしてしまいました!続き楽しみにしています!更新大変かと思いますが頑張って下さい! (2021年4月1日 10時) (レス) id: 48562dc31e (このIDを非表示/違反報告)
れおりん - どんなお話も面白くてちょっと泣けてマジで大好きです!これからも更新大変かと思いますが頑張ってください! (2021年3月29日 22時) (レス) id: b4d44b9c7b (このIDを非表示/違反報告)
Shimika(プロフ) - 梅子さん» 大変失礼致しました…!!!ご無礼申し訳ありません!これからも更新楽しみにしておりますm(__)m (2021年3月25日 13時) (レス) id: 178cde93d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梅子 | 作成日時:2020年12月17日 15時