. ページ24
はぁ、はぁと俺の荒い息だけが響く。
スーツケースは想像の5倍は重かった。
黄「間に合ってよかった…。
リュウセイだいじょ＿＿」
青「ジュンタ、後ろ！！」
リュウセイの叫び声に、え？と振り向くと
キラリと光るものが頭上にあった。
ナイフ＿＿
敵＿＿
まだおったんか、
と状況を飲み込んだところで、
今にも当たりそうなそれ。
青「下がっ＿＿て！！」
とリュウセイが腕をぐいっと引っ張り
俺を後ろに下げて前に出る。
俺から奪い取ったスーツケースを盾代わりにして
相手の振り下ろしたナイフにぶつけ、
衝撃でよろめいたところに蹴りを一発。
後ろに倒れた相手に馬乗りになって、
手放されたナイフを掴む。
それを首元に乱雑に突き刺すと、
相手はピクリと痙攣したのちに動かなくなった。
確実に死んだのを確認して、
ゆらりと立ち上がるリュウセイ。
振り返った顔は返り血で染まっていて、
そのままゆっくりと俺の方へ近づいてくる。
なぜだかその姿が怖く感じて、
一歩後ろに後ずさってしまった。
リュウセイはそれを気にも留めずに
のっしりともたれかかるように俺を抱きしめて、
はぁ、と肩で大きく息を吐いた。
青「……ほんっま危なかった…。
ジュンタ、たまに無茶するよな」
そういうところが心配やねん、と
俺の頭にぽんと手を置いて笑うリュウセイ。
黄「なっ……！
言っとくけど、
銃に弾一発しか入ってなかったで」
青「あれ、ほんまに？
…あ、そういや入れ忘れてたわ、ごめん」
黄「リュウセイも結構ドジよな…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1696人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
梅子(プロフ) - scsh1001さん» はじめまして〜！わ、ほんとですか！シリーズ多かっただろうにありがとうございます、嬉しいです（ ; ; ）これからも楽しんでいただけるよう頑張ります^ ^ (2021年4月1日 19時) (
レス) id: 1126aa449b (このIDを非表示/違反報告)
梅子(プロフ) - れおりんさん» 凄く嬉しいですありがとうございます〜（ ; ; ）これからも楽しんでいただけるよう頑張ります...！ (2021年4月1日 19時) (レス) id: 1126aa449b (このIDを非表示/違反報告)
scsh1001(プロフ) - はじめまして！とてもお話が面白くて一気読みしてしまいました！続き楽しみにしています！更新大変かと思いますが頑張って下さい！ (2021年4月1日 10時) (レス) id: 48562dc31e (このIDを非表示/違反報告)
れおりん - どんなお話も面白くてちょっと泣けてマジで大好きです！これからも更新大変かと思いますが頑張ってください！ (2021年3月29日 22時) (レス) id: b4d44b9c7b (このIDを非表示/違反報告)
Shimika(プロフ) - 梅子さん» 大変失礼致しました…！！！ご無礼申し訳ありません！これからも更新楽しみにしておりますm(__)m (2021年3月25日 13時) (レス) id: 178cde93d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：梅子
| 作成日時：2020年12月17日 15時
