マフィアなWESTさん【JW】

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嘘やん、捨て身でくる！？


とっさにライフルを思いっきり振りかざす。

振り切った時に、
先端の硬い部分が相手の頭に当たったらしい。

凄い音がして相手が倒れた。


俺の銃の予想外の使い方に、
よけきれなかったっぽい。

かくいう俺も、
あ、こんな使い方あるんやって
自分でびっくり。

このままバッドみたいに振り回したろ、
そう思って肩をぶんぶん回す。


残りの数人は
すっかり怖気づいて後ずさりしている。



そのまま逃げるとかやめてな？

すぐに終わったらおもんないやん。

楽しませてや？


　




　


　

どれくらい経ったかな、
数分経った気もするし、
たった数十秒のような気もする。

気が付くと、手には血だらけのライフルと、
俺の周りには頭から血を流した敵が倒れていた。


あ、もう終わっちゃったんか…。


道具を使うのは楽やけど、
やっぱ俺は肉の感触や
紙一重でよけるスリルが感じられる
肉弾戦が好きやな。


物足りなさを感じながらも、次へ急ぐ。



しばらく走っていると、
なにやら騒がしい音。

近づいてみると、
どうやら乱闘が起きている。

その中心にいるのは、
細身の男と小柄な男。


ん、あれは…タカヒロとカミちゃん？

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