マフィアなWESTさん【JW】

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ジュンタくんがもう一度眠ったのを
見届けて外に出ると、
壁にはシゲがもたれていた。


赤「おう、ジュンタの調子、どうやった」

橙「大丈夫そうや。今は寝とる」

赤「そうか」


それだけ尋ねると、
シゲはそっけなく歩き始めてしまった。


橙「………シゲ！！」

赤「ん？」

橙「……悪かった。
　 指示、無視して勝手な行動して…」


ボスの指示を無視するなんて、
ファミリーとしてありえない。

俺だけ追放されても、仕方ないと思っていた。



赤「お前、やっぱ強いんやな」


シゲから出てきたのは、予想外の言葉。


橙「へ？」

赤「あんだけの数、
　 素手で倒すなんて普通できへんよ。
　 無駄な動きもなかったし。」


やっぱお前入れて正解やったわ！とニシシと笑う。


橙「……けど俺は、ジュンタくんのことになると
　 周りを見ずに行動してまう」

赤「…それ、仲間思いってことやろ。
　 すごくええことなんちゃう？
　
　 これからも、
　 俺の大事なファミリー守ってやって」


ややしく微笑んで力強く言うシゲ。




あぁもう、完敗だ。

視野も、懐の広さも、仲間を想う気持ちも、
何一つシゲには勝てない。


ジュンタくんを独り占めできへんのはさみしいけど、
アイツなら守ってくれる、そう思った。









その日からやな、
俺がシゲを信頼するようになったんは。


今も二人で戯れてるとこ見るのは気に食わんけど、
まぁなんとか耐えてる。


いうてもおれのジュンタくんに手出したら、
絶対に許さんけどな！






Fin

君だけは綺麗なままで→←.

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