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「そういう事だから。頑張って俺に返せよ」
急に静かになった部屋に玉森くんの声が響く。
なんでこんな事になっているのか。意味が全くわからない。
「どうして？」
「は？」
「どうしてこんな事してくれるの？おかしくない？」
「なに、文句あんの？
1号店はノーマルな店だけど、おまえが働かされる予定だった2号店ってかなりハードめなプレイさせられる店だよ？
だからその分給料も良いんだけど、心も身体もボロボロになるよ。
それに1号店で働いてても2号店で働いてても給料はピンハネされて、その間に利息が増えて一生働かされてたぞ」
「え、数年で出れるって言ってたじゃん……」
「あんなの嘘だよ。泣いてる女にトドメ刺す訳にはいかないだろ」
淡々という玉森くんに言葉を失う。
ヤバイ状況だとはわかっていたけど、思ってた以上にかなりヤバイ状況だったのだと知った。
「で、文句あんの？」
「ありません…」
不服そうに言う玉森くんに思わず敬語で返してしまう。
いや、そもそも文句があるという話はしていなかった。
どうしてここまでしてくれるかと聞きたかっただけなのに、なんとなくそんなことを聞ける空気では無くなった。
「おまえ、今なんの仕事してんの？」
「地元の会社で事務員してる」
「そんなんじゃ一生かかっても返せないじゃん。取り敢えず俺が仕事紹介するからそこは辞めろ」
「え！？」
「ソープとかじゃねぇから。キャバクラだよ。俺が信頼してる人がオーナーしてる店だから安心しろ」
あからさまに動揺した私に、それを察した玉森くんがめんどくさそうに言葉を続けた。
2億の借金を背負ってしまった今、事務の仕事だけでは無理だと思っていた。
知っている人の紹介で、信頼できる人がやっているというならもうそこで働くしか無い。
キャバクラでなんて働いたこともないし、働く日がくるなんて思ってもみなかったが、そんなことを言える余裕は私には残されていない。
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ちあき(プロフ) - yk717miraiさん» コメントありがとうございます。私が書いたお話にそこまで感情移入してくださって嬉しいです(〃ω〃) (2019年8月12日 11時) (
レス) id: e4fa195aef (このIDを非表示/違反報告)
yk717mirai - 捨てて行った家族にバチが当たればいいのに。幸せになるべからず！！ (2019年8月12日 6時) (レス) id: 2f50dbd382 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちあき | 作成日時：2019年8月11日 21時
