【銀魂】常連さんは想うひと【沖田総悟】

泥沼 ページ9

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――――沖田さんの様子を窺いだして、一週間ほど。



(･･･もーやだー･･。)



･･･私は、完全なる泥沼にはまっていた。･･営業中にこうして項垂れてしまうほどに。





「――･･嫌われちゃった、かなぁ･･。」




小さく呟いた声は、勿論のこと誰にも拾われず。･･というか拾ってくれる人がいない。





――なんで触れてくれないんだろうか、なんてもう数百回目にも登るかもしれないそれを、懲りずに頭に浮かべて。



「････はぁー･･」



大きくため息を吐いた、そのとき。





――ざ、と誰かの足音がして。･･顔を上げると。



「――――お、沖田さん」



会いたかったような、会いたくなかったような。そんなその人の姿が、目の前にあったのだった。







「――朝っぱらからため息たァ辛気臭せェ」


「･･･もう昼前です」


「ほぼ一緒でィ」




･････取り敢えずゴマ団子、と注文をしてくれた沖田さんは――私に触れないという一点を除いて――いつも通りであり、それがなんだか余計に刺さる。

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