足りるわけがない sideB ページ26
「・・・好きです。・・離さないで、ください」
その言葉と同時に俺の背中に腕が回ってきて。
――――――手に入れた、と思った。
紆余曲折の末、あの今にも消えてしまいそうだった少女を手に入れたのだ。
ちらりと見えるその真っ赤な耳に弾け飛びそうな理性を保っていれば。
「・・・あの、沖田さん」
Aの声がかかった。
「何でィ」
「・・こっち向いてください」
その言葉通りAの方を見下ろせば。
――――――――ふわり、と。
唇に触れた柔らかな感触。
「・・貸し、思い出しました」
これでチャラです。と赤い顔はそのままにはにかむA。
・・・・・というか。
「足りねェ」
あんなんで俺が満足すると思うな。
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るみ - 夢主のせいかくかんわえぇ (2019年2月12日 14時) (レス) id: 07b463bee0 (このIDを非表示/違反報告)
天藍(サブ) - 443票で10って凄いですね!中村さんの作品、大好きです!これからも頑張ってください! (2018年5月23日 22時) (レス) id: cb3447b729 (このIDを非表示/違反報告)
RIIIIN - 中村さんの作品はどれも好きです(;;)何回も読ませてもらってます! (2016年11月28日 21時) (レス) id: cb398e4876 (このIDを非表示/違反報告)
おきかぐ - あのォ、ホンットサイコー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!です!m9(≧ω≦)ノァハハ最高!!! (2015年4月30日 18時) (レス) id: 7cf0822214 (このIDを非表示/違反報告)
銀悠(プロフ) - どうも!111票目入れさせてもらいました!もちろん一番右です♪ (2014年10月11日 21時) (レス) id: a65478c217 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:中村 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nakamura_/
作成日時:2014年5月10日 18時