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ステージに移動しながら、
無意識に指が胸元のリングをいじる。
さっきの気持ち悪い感覚がまだ残っていて、
ずっと落ち着かないまま、
こんな状態でステージにあがれない。
だけど、ペンが待っている。
ステージに穴をあけるなんて、
絶対に出来ない。
さっき弟達の楽屋に行った時ですら、
驚かれたくらいだ。
きっと今の私はいつものポーカーフェイスすら出来ていない。
オンニはどうにか避け続けているから、
異変には気付かれていないはず。
それでも、こんなんじゃ私もまだまだだなと、
自分の演技力に自信がなくなった。
もう少しでステージか・・・。
憂鬱な気持ちのまま、
ステージはもうすぐそこだ。
とりあえずステージだけはやりきらないと、
と気持ちを切り替えていた時、
おい、と後ろから声をかけられた。
振り向けば不機嫌な顔の悪魔。
今はあまり会いたくなかったその顔に、
思わず自分の顔が歪んだのが分かった。
「お前、何かあったのか」
ぶっきらぼうな悪魔の声に、
少しだけ驚く。
こいつも心配なんてするんだなんて、
少しだけ嬉しくなった自分も居る。
「何もないけど、なんで？」
人前だから喧嘩は出来ない。
笑顔で返事をした私の頬に、
悪魔の手が伸びて来た。
「・・・何やってんの？」
私の頬を掴みみょんみょん引っ張っている悪魔に言う。
何がしたいのこいつマジで。
思わず不機嫌な顔になったのを隠そうとしたのに、
悪魔のせいで表情が作れない。
「ねぇ、本当に何がしたいの」
手を離そうとしない悪魔にそう言えば、
悪魔は少し考えた後、
真剣な顔で口を開いた。
「お前ブスだな」
「・・・は？」
想像もしていなかった言葉に空いた口が塞がらない。
けたけたと笑っている悪魔は楽しそうで、
その顔がきれいな事が余計にむかつく。
自分の顔が整っているなんて思った事はないけど、
あまりにも酷くないか？
イライラしていたら、悪魔は指輪を持ち上げ言う。
「しっかりやれよ」
それだけ言って、去って行く背中に、
何だあいつといつもの苛立ち。
さっきまでの憂鬱な気持ちは消えていて、
その点では少しだけ悪魔に感謝した。
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Rui*(プロフ) - ゆゆさん» 大好きありがとうございます！私も早く甘々書きたいので頑張ります！！！ (2020年9月16日 20時) (
レス) id: e197707fad (このIDを非表示/違反報告)
Rui*(プロフ) - Miyuさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！ソラブー良いですよねぇ…これからも絡ませて行きたいと思います笑頑張ります！ (2020年9月16日 20時) (レス) id: e197707fad (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 本当にお話大好きで、早く甘々になるのが楽しみです(*^^*)作者様のペースで更新頑張ってください、応援してます♪ (2020年9月16日 16時) (レス) id: 13fb36f954 (このIDを非表示/違反報告)
Miyu(プロフ) - このお話大好きです！特にソラブーが大好きなので、たくさん絡ませてくれる作者さん大好きです！更新大変でしょうが頑張ってください！ (2020年9月15日 23時) (レス) id: 1c9dc44574 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rui* | 作成日時：2020年9月13日 18時
