百八十六話 ページ38
Aside
サ「アリア！」
緑「サー……イレイザーに…デクも。
すみません、こいつらに手間取っちゃってて……マグマと過去を視る個性です。」
そう言った。
サーたちが追い付いてきた。
先輩の方もどこか様子が変わってきた。急がなければいけない。
ここで皆が足止めされてしまったらいけない。守れない。
出「ならっ！！」
兄さんには考えがあったんだ。
でも…過去を視ると言う個性を恐らく完全に把握しきっていない。
そして、どちらも並みの敵以上に強いことをまだ知らなかった。
危ない。
ダメだ、それだけは。
「へぇ……。
溶解サン。
あんたの任務はあっしを守ることでしょう。右から来やすよ。
しっかりしてくださいや。」
「分かりきったことを言うな！
死ね！坊主！」
向かってくる手。
こいつはマグマになるとか言いながら完全に異形型。先生の抹消は通用しない。
あたしのせいで、兄さんが。
あたしがもっと早くしていれば。こんなやつに手間取っていなければ。惑わされたりしていなければ。もっと、強ければ。
相性なんて物ともしないくらいに。
もっと強くならないと。
それも今すぐに今、強くないといけない。
ぐいっ、と兄さんのヒーローコスチュームのフードを掴んだ。
首がしまっちゃうかな、とか思いながらも後ろに思いっきり引っ張る。
伸びてきた腕は圧縮した空気で足を覆ってそれで押さえた。
「神のお言葉の通りにこの世界は進んでおりやす。」
緑「…神なんていない！」
うるさい。
神なんかいない。
だってもしいたらこんな思い、しなくて言いはずだもの。
「神はいやすよ。
只……貴女を愛してはいない。」
ジュッ、と音がした。
熱い。
焼けるなんてレベルじゃない。そんなのとは非にならない。痛い。足が溶ける。
相「アリアっ！」
「愛されたかったんでしょう。
現実と言うものは残酷でありやす。
貴女は何のために戦う？
何のために強く在る？
それも意味を為さないと分かっているでしょう。
強く在っても貴女の母親は愛してはくれない。貴女は一生独りだ。
その少年は神に愛された。
だから、遅くとも個性が出たんですよ。偶然なる奇跡は彼の方に向きやした。
偶然なる奇跡は貴女には起きない。
さぁ、こちらに来てくださいよ。
貴女にはこちらが似合う。」
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ミナミ(プロフ) - 今井 明希さん» ありがとうございます！続編もこれからもよろしくお願いいたします！ (2020年2月12日 22時) (
レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
今井 明希(プロフ) - 面白いです！最新がんばってください！ (2020年2月12日 0時) (レス) id: d714c1a6ae (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 読んでくださってありがとうございます！背景ちょっといつも考えていたので気づいてもらえて嬉しかったです！これからも頑張るので宜しくお願いします！ (2020年1月29日 22時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
メガネザル - 面白くて一気に読んじゃいました！ 更新頑張ってください！応援しています(*´▽｀*) (2020年1月28日 22時) (レス) id: 7074a2782f (このIDを非表示/違反報告)
みけねこ - 続編応援してます！これからも頑張ってください。毎回、後ろの背景?が変わって何かワクワクしてます(語彙力がない) (2020年1月28日 21時) (レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)
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