百五十二話 ページ4
Aside
子「お姉ちゃん！
強いね！お姉ちゃん、すっごくカッコいいよ！オールマイトみたい！
オールマイトもね、最後には絶対に勝つんだ！」
緑「…ありがとう。
助けてくれようとしてくれて。お陰で助かったよ。でも、無茶は止めようね。」
笑って返した。
繕う笑顔。必要なことだ。そう思うけれどこれにはやはり、全くなれない。
子「うん！
僕、お姉ちゃん見たいなヒーローになる！」
そう叫んだ。
憧れに満ちた目で、あたしを見ている。ニコニコしながら、これからを夢見て。
あの時、この子はきっと咄嗟に飛び出したんだろう。
ヒーローは危険だ。
応援してあげたいと心から思うのは間違い、なのだろうか。そんな資格、あたしにあるのだろうか。
それでも…。
きっと、この子はいいヒーローになる。
緑「そう。
大丈夫。君はきっといいヒーローになるよ。あたしも……待ってるよ。
必ず、ヒーローになって君を待ってる。」
子「うん！約束！」
そう言って、指切りをした。
かなり火傷を負ってしまった手は少し痛んだけれど……それ以上に嬉しかった。
警「すみません、敵について教えてもらってもよろしいですか？」
緑「分かりました。
じゃあね、光輝君。」
子「またね！アリアさん！」
咄嗟に叫んだときのことを覚えていてくれたのか。
また少し、嬉しくなって笑って手を振った。光輝君も手を振り返す。
それから、簡単に質問に答えた。
怪我の方は大丈夫かと聞かれたが、大丈夫だと答えておいた。
痛むことはあるが、すぐに治すことの出来る傷だ。
髪は多少、燃えてしまったけれど別に構わなかった。切ればいい。
そんなこと、どうでもよくなるくらい、今は勝ったことにホッとしていた。
警「では、以上です。
インターン生でよくここまで出来ましたね。貴方のお陰で、沢山の人が助かりました。」
緑「…いえ。」
警「事実ですよ。
これからも頑張ってください。ありがとうございました。アリアさん。」
込み上げる、嬉しさ。
こんなに幸せでいいのかと錯覚してしまう。こんな……こんなに。
多くの人に助けられてここまで生きてきた。勝てた。
あたしは胸を張れただろうか？アリアに、ちゃんとなることができただろうか？
それを今問うのは無粋か。
時計を見ると、サーのところに向かわなければならない時間より五分過ぎていた。
急いで、サーのところにワープした。
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ミナミ(プロフ) - 今井 明希さん» ありがとうございます！続編もこれからもよろしくお願いいたします！ (2020年2月12日 22時) (
レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
今井 明希(プロフ) - 面白いです！最新がんばってください！ (2020年2月12日 0時) (レス) id: d714c1a6ae (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 読んでくださってありがとうございます！背景ちょっといつも考えていたので気づいてもらえて嬉しかったです！これからも頑張るので宜しくお願いします！ (2020年1月29日 22時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
メガネザル - 面白くて一気に読んじゃいました！ 更新頑張ってください！応援しています(*´▽｀*) (2020年1月28日 22時) (レス) id: 7074a2782f (このIDを非表示/違反報告)
みけねこ - 続編応援してます！これからも頑張ってください。毎回、後ろの背景?が変わって何かワクワクしてます(語彙力がない) (2020年1月28日 21時) (レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)
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