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七十話 ページ22

Aside

 

リ「お疲れさん。

怪我は無いようだね。ほら、こっちへ来てモニターを観察するんだね。

さっきまで、他のA組の子らも見てたけれどえらくあんたの事を誉めてたよ。

あんたは自分では気付いてないみたいだけど随分と早く合格したからね。」

緑「そうなんですね。

もう、始まってるんですか?」

リ「嗚呼。

ほら、相澤と轟達がぶつかってるよ。」

そう言われ、そこのモニターを見てみると確かに、捕縛布に捕まっている轟くんが伺えた。八百万さんは逃げていた。

恐らく、それが二人の作戦なんだろう。
推薦入学の組だし、もっと違う作戦案を出すかと思ってたんだけどな。

リ「嗚呼、そうだ。

Aは迷いが見えなくなったね。その様子だと余程良いことでもあったのかい?」

そう言って、リカバリーガールは笑った。

優しい目でこちらを見ていて、凄く心があったかくなる。

緑「…はい。

凄く、良いことがありました。」

リ「そうかい。

ハリボー食べるかい?」

緑「…いただきます。」

丁度、お腹が空いていた。

朝御飯は例のごとく食べていなかったし、ここ最近は昼休みの時間をキャパオーバー上げに使っていたから、ランチラッシュの使用回数も減っている。

今日は久し振りに食べるかな。

そう思いながら有り難くハリボーをいただいた。肩が軽い気がした。

モニターを見ていると、一番最初にクリアしたのは推薦入学の二人。

見ていたけれど、相澤先生って何だかんだ言って甘いんだな。

先生ならあの一瞬で捕縛することもできたはず。それでなくても、何かできた。
リカバリーガールも言っていたけれど甘いんだろうな。

兄さんたちの組が見えた。

また、バカみたいに喧嘩しているようだった。あんなに喧嘩してたらオールマイトには勝てないよ。

No.1ヒーローなんだから。

まぁ、かっちゃんは完璧主義者だし合わないのは良く分かるけど……。
それに、あたしは人の事は全く言えない。

兄さんとはもう、何年も会話らしい会話をしていないんだから。

あたしたち家族は歪になっている。

どうすれば、よかったんだろう。

 

あの日兄さんに何も言わなければよかった?

母さんに甘えればよかった?

 

どうしていればこんなことにはならなかったんだろう。

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すぐる - 50話の「応用が利く」のところが「応用が聞く」になっています。細かくてすいません🥳 (2023年1月12日 0時) (レス) @page2 id: a8ac25d13a (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴,,, - この作品のおかげでサーを推しはじめた (2022年12月27日 1時) (レス) @page4 id: e85af83036 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 轟の成長みたいな感じですか? 母が言っていたセリフも似ていますよね! (2022年7月28日 20時) (レス) @page20 id: 279e5ec09b (このIDを非表示/違反報告)
たむたむ - ミリオの個性は通過じゃなくて透過だよ (2021年10月11日 22時) (レス) @page2 id: 124affbb66 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 脱線脱出tomorrow さん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いいたします (2019年12月11日 4時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミナミ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年11月5日 21時

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