二百四十五話。 ページ46
Aside
それから次の日の朝。
インターンに向かう前に気になっていたことを確認するために早くに起きて、持っていたガラケーで呼び出した。
時間帯的にはもうすぐ、相手の方もつくはず。
指定した場所は寮の外で人目につかないところ。彼もそのほうがいいといった。
もしかしたら、私が気づいたことに彼も気づいているのかもしれないな、と思った。
だって、どう考えても変なのだ。
確かに、死柄木の個性は強力だ。でも、誰の手引もなしにあそこまで入ることができるのか。
情報に関する個性は連合にはいなかった。どれだけ調べても雄英の砦を崩せるほど強力な個性を持つ人間は、いなかったのだ。
それでどうやって、雄英高校に二度も侵入することができたのか。
オール・フォー・ワンの持っている個性の全てまでは把握していない。だけれど、そんなに強いものを持っているなら、存在していたなら流石に記録に残っているはず。
だけれど、それすらもどこにも情報がないのだ。
そうなると、答えは一つ。
私が手引きをしていないのに、彼らがここに侵入できたのはもうひとり、内通者がいるから。
最近何度が聞いていた。
彼の様子がなんだか変な気がするって。
「おはよう、青山くん。
来てくれてありがとう。」
「あ、ああ、おはよう、山岸さん。」
いつもと様子が違う。
それもそうだろうか、でもこれじゃわかり易すぎる。そう考えると、やっぱり彼は私のようなタイプでも、荼毘とかヒミコちゃんのようなタイプでもない。
そう考えたとき、内臓が煮えくり返りそうな気がした。胃からふつふつと、なにかがこみ上げてくる。
笑える。
私も彼と同じ、とまではいかないけれど同じことをしているようなものなのにな。
「ほんの少しだけ、お話をしよう。」
そう言って、私はいつもどおりに笑ったのだ。
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猫(プロフ) - 凄く面白いです！！更新されるたびワクワクしていました(*´ ꒳ `*) (2022年1月23日 0時) (
レス) @page14 id: 159bb94574 (このIDを非表示/違反報告)
hgf、jhさいこうでs - 最高です‼️何回も読み直しています！続きが楽しみです。。。ああ、早く夢主ちゃんを救って欲しい。。。 (2022年1月21日 20時) (レス) @page13 id: 9afd2abc65 (このIDを非表示/違反報告)
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