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二百一話。 ページ2

Aside

 

「すみません、Aさん少しいいですか?」

 

扉の向こうから声が聞こえてきて、考えるのを辞めて扉の方へ向かった。

開けると思ったとおり百ちゃんがいて、それから少し元気がないようだった。
どうしてなのかな。そう思いながら振り払った。こういう考えが元になってしまっているんだ。

こんなこと考えるべきじゃない。


「どうかしたの?」


「これからみんなでお部屋を披露するんです。

Aさんもどうでしょうか。」


いつもよりも控えめに百ちゃんは言った。
披露、という限りには沢山の人の部屋を見て見せるものでもあるのだろう。

生憎見せるような部屋じゃない。

汚いわけでもないけれど誰かに見せる気はさらさらないし、やめておこう。


「あー、ごめん、今日はちょっと遠慮しとくよ。やらなきゃいけないことがあって。」


嘘は何一つ言っていない。

奨学金のために勉強をしなければならない。連合はやはり、お金がないようで利用できるものはしておけ、という考えだった。

尤も死柄木は、私がそうやって優秀に見えることによってヒーローたちの面目を潰すつもりなのだろうけど。

そういうわけで、何が何でも奨学金を借りなければならない。

勉強は元から進めているし、そんなに苦手というわけでもないんだけれど。それでも、今回は医療分野も多く出る。やらないに越したことはない。


「そうですか、分かりました。
では、おやすみなさい。」


少し残念そうに百ちゃんはそう言って、去っていった。私は扉を閉めて、とりあえず課題を取り出した。それと、教科書。

もう、覚えるほど読んだ。

それしか勉強するすべがなかったから。ほとんど何が書いてあるか把握しているけれど、それでも読んだ。

そんなに辛くないことだった。

眠くなることもないし、面白いし。嫌いじゃない。授業も面白い。

ただ、オールマイトだけが嫌いだ。


オールマイトと彼らは何が違うんだろう。色々と似ているし同じだけれど。やはり、経験というものなのかな。オールマイトはオールマイトで、とうやっても好きにはなれなかった。あの神野の後でも、嫌いのままだった。
 

そして、またノックの音が聞こえてきた。

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(プロフ) - 凄く面白いです!!更新されるたびワクワクしていました(*´ ꒳ `*) (2022年1月23日 0時) (レス) @page14 id: 159bb94574 (このIDを非表示/違反報告)
 hgf、jhさいこうでs - 最高です‼️何回も読み直しています!続きが楽しみです。。。ああ、早く夢主ちゃんを救って欲しい。。。 (2022年1月21日 20時) (レス) @page13 id: 9afd2abc65 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミナミ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年12月11日 11時

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