十九話 ページ21
Aside
体力テストは無事に進んでいる。
あたしの記録はそこそこで、個性を使ったらいいところまで行ったんだけれど、例のごとく見えなくなった。
認識されにくくなってしまうんだけれど。
ソフトボール投げはさっきやったからあたしはやらないことになっている。
今は兄さんの番だ。
兄さんは今まで一度もヒーローらしい記録を出していない。だから、そろそろ不味いんだけど。
相「48メートル。」
何の話をしてるんだろう。相澤先生が個性を使っている。
そう思って、かっちゃんがまた嫌味を言って。その次の瞬間。
兄さんの持っていたボールが高く、勢いをもって個性を使った見たいに上に高く飛んだ。
相「……こいつ…！」
先生の目の色が変わった。でもあたしにはそんなの関係無かった。
個性の発現は四歳まで。
兄さんはずっと、十一年間ずっとあたしを騙してきたの？
個性を持っているくせに持っていないように見せて、あたしを嘲笑っていたの？
爆「…どういう事だデク！」
かっちゃんが兄さんに殴りかかろうとした。
かっちゃんが本気でやったら兄さんが殺され兼ねないとこの期に及んでもそんなことを考えた。
緑「止めて…かっちゃん。」
今のあたしには声をかけるぐらいしか出来ない。止めたいけれど、頭の中が追い付かない。
爆「止めんなやA！
個性の発現は四歳までだ！お前だってキレてねぇのかよ！？」
かっちゃんが怒るのはよく分かる。
あたしだって怒りたい。キレて殴りかかって思いっきり殴ってやりたい。
あたしは今まで何をしてたの？
いつもいつも兄さんを庇って、泥水被って、暴力を受けて、煙草の火を押し付けられて。
爆「こいつ庇ってお前は十年近く泥水被って殴られて蹴られて、煙草の火ぃ押し付けられて！
自分の個性なら直ぐ回復するっつって！！
俺は知ってんぞ！？何でお前はキレねぇんだよ！お前が一番キレるべきだろ！？」
緑「…いいの！
あたしは兄さんを庇うほど優しくはないから！隠し事してるんだろうって思ってたし！
そう思ってるのにそんなことをするわけ無いじゃん！」
嘘をつくので精一杯だった。
かっちゃんは察した見たいでそれ以上何も言わなかった。
兄さんはあたしの言葉を聞いてホッとしてるみたいだった。
虚しくて、泣きそうになった。
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ミナミ(プロフ) - 読んでくださり、ありがとうございます！変更してみました！後の作品でもそう言うものがあればご指摘ください。ご意見ありがとうございました！ (2020年2月16日 23時) (
レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
名無しのゴンベ - あ、アンチではなく、意見です。 (2020年2月9日 15時) (レス) id: fb6f8dff1d (このIDを非表示/違反報告)
名無しのゴンベ - こちらをご覧ください。 (2020年2月9日 15時) (レス) id: fb6f8dff1d (このIDを非表示/違反報告)
名無しのゴンベ - http://www.sousakuchannel.com/archives/12204492.html (2020年2月9日 15時) (レス) id: fb6f8dff1d (このIDを非表示/違反報告)
名無しのゴンベ - 内容はとても面白いです！ですが、とても読みづらいです。何でもかんでも漢字にすればいいと言うわけではありません。もう少し読みやすくしていただきたいです。 (2020年2月9日 15時) (レス) id: fb6f8dff1d (このIDを非表示/違反報告)
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