一話 ページ3
Aside
モ「おい、サンドバッグ。
外に出ろ。今日も楽しく遊んでやるからよ。」
あたしの一日はこの声から始まるようなものだ。
あたしが空気だから、誰もこの事に気付きやしないし気付いても無視する。
要はどうでもいい人間なのかな、あたしは。
バキッ
外に連れて行かれると、蹴られ、殴られ、が繰り返され飽きるまで遊ばれる。
緑「…ッ、ッゥ、」
モ「サンドバッグが喋んじゃねーよ！
黙って私らに蹴られてたらいいんだよ！」
ドカッ
お腹を蹴られた。
吐きそうだ。
立っていられなくなり、地面に倒れると今度は散々に踏まれる。
手で何とか頭を守っているけれど、さっきの蹴りのせいで意識が薄れてる。
これじゃあ、このまま放ったらかされて気を失っちゃうかな。
チャイムが鳴ると、漸く終わった。
あたしは立つ気力もなく暫くボーッとしていたけれど、二時限目が始まるチャイムを聞いて起き上がり教室に向かった。
授業中に行ってもバレることはこの個性のせいで無いけれど、念のためと言うこともあるからこの時間にした。
あたしの机にはゴミが詰められて、幽霊見たいだから花瓶が置かれている。
花瓶を取り敢えず床において勉強の準備を始めた。
いつも通りの日常。中三になっても変わることは無かった。
もしかしたら何かの奇跡が起こるかも知れないと期待したけれど、それはバカみたいに消えて無くなった。
だって、誰もあたしに気付かない。
ヒーローでさえも。
あたしは只の大衆の中の一人にしか過ぎない。
大きな力も持ってはいない。
毎日があの女たちに怯えて過ごしている。
あの女たちはヒーロー科志望らしい。無理だと思っているけど。
あんな人にヒーローになって欲しくない。
かといって、あたしはどこを受験してもこの個性のせいで殆どの所は落ちそうだ。
この個性はずっと発動しているもんだからどうにも出来ない。
嗚呼。
こんな人生何て、もう嫌。
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ミナミ(プロフ) - 読んでくださり、ありがとうございます！変更してみました！後の作品でもそう言うものがあればご指摘ください。ご意見ありがとうございました！ (2020年2月16日 23時) (
レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
名無しのゴンベ - あ、アンチではなく、意見です。 (2020年2月9日 15時) (レス) id: fb6f8dff1d (このIDを非表示/違反報告)
名無しのゴンベ - こちらをご覧ください。 (2020年2月9日 15時) (レス) id: fb6f8dff1d (このIDを非表示/違反報告)
名無しのゴンベ - http://www.sousakuchannel.com/archives/12204492.html (2020年2月9日 15時) (レス) id: fb6f8dff1d (このIDを非表示/違反報告)
名無しのゴンベ - 内容はとても面白いです！ですが、とても読みづらいです。何でもかんでも漢字にすればいいと言うわけではありません。もう少し読みやすくしていただきたいです。 (2020年2月9日 15時) (レス) id: fb6f8dff1d (このIDを非表示/違反報告)
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