浅草の家 ページ32
私は、浅草にやって来た。
家の周りで小吹を探したが、見つからず、結局一人で家に入った。
家の中は静かで、使用人達の姿もない。
…誰も、いないのか？
私は、あの二人の部屋へと向かう。
「帰ってきたのね。A。」
部屋へ入ると、母と父がいた。
二人の顔には笑みがある。
…？
「明菜はお前と比べると駄目な子だよ。
Aが帰って来てくれて良かった。」
母がそう言って笑う。
「ああ、役立たずだと思っていたが、そうではなかったようだな。」
父までもがそんなことを言う。
「……何を、企んでいる。」
「あら、何も企んでないわよ？」
母がとぼける。
…嘘だ。
どれだけ、貴方達の汚い所を見てきたと思っているんだ。
今の二人の態度は、誰かを騙すときの態度。
私は今までこの一見優しく見えるこの笑みに騙されてきた人をたくさん見てきた。
母をしばらく睨んでいると、父が口を開いた。
「まぁ、少しこの部屋で休んで起きなさい。」
そう言って、父と母は部屋を出ていく。
「……、」
一人となった部屋で私は考える。
何を企んでいるのか、
…分からない。圧倒的に情報が無さすぎる。
小吹はどこにいるんだ。何をしている。
部屋の窓から小吹を探そうと、踏み出す。
すると、
グラッ、
「！？」
視界が揺れた。
足が震えている。
体が動かしにくい。
なんだ…！
部屋を見てきづく。
見慣れない香が焚いてある、
毒…！？
息を止めて、部屋をでる。
「フゥ…」
そんなに毒を吸い込んでない。
今なら進行を止められるはず。
呼吸を使い、毒の進行を止める。
少し、楽になった。
私は再び歩き始める。
「どこに行った？あの二人…」
まだ足取りがはっきりとしていない中ため、無駄な移動は避けたい。
意識を集中し、気配を探る。
「………ッ、見つけた。」
下、？ここは１階のはず…地下室があるのか？
まさか、私の知らない部屋があるなんて…
私は誰もいない静かな廊下を歩く。
再び玄関へ戻って来ると、正面に立ち、床を見つめる。
しゃがみ込んで、床を撫でるとカーペットの下に小さなくぼみがあるのが分かった。
バッ…
カーペットをめくり、くぼみを見る。
そして、押してみた。
…ガガッ…
歯車が噛み合う音がして、私の前に地下へ続く階段が現れた。
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絵理奈(プロフ) - 明菜が夢主に罪を負わせますね、刀キャーとか嫌がらせされたとか身体が痣だらけだとか。 (2020年2月3日 18時) (
レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
ちーかま(プロフ) - 和美さん» ありがとうございます。めちゃくちゃ元気でました！！更新頑張ります！ (2020年1月8日 21時) (レス) id: b10489591d (このIDを非表示/違反報告)
和美(プロフ) - 最高の作品ありがとうございます！夢主ちゃんが早く幸せになって欲しい…大好きです！(((殴 更新頑張ってください！ (2020年1月8日 11時) (レス) id: 02d0844636 (このIDを非表示/違反報告)
ちーかま(プロフ) - www(ｱﾒｰﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ)さん» わぁ！ありがとうございます！更新頑張ります( ｰ`дｰ´)ｷﾘｯ！ (2019年12月1日 19時) (レス) id: b10489591d (このIDを非表示/違反報告)
www(ｱﾒｰﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ)(プロフ) - 好きです！(唐突)更新頑張ってください！！ (2019年12月1日 17時) (レス) id: 9fbd33347e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちーかま | 作成日時：2019年12月1日 5時
