雪柱は愛欠乏症

恋は語る ページ20

Side 甘露寺

Aちゃんを初めて見たとき、ちょっと怖いなと思った。

だって、全然表情が動かないんだもの！

でも、笑った顔は可愛くて思わずキュンキュンしちゃったわ！


それで、その後悲鳴嶼さんとAちゃんとの打ち合いを見て、お館様からお話を聞いたわ…

Aちゃん、今まで頑張って来たのね…

私、絶対Aちゃんと仲良くなって見せるわ！

そう決意したんだけど…


話かけても、「うん。」「そっか。」って反応がすごく薄いの！
なんで？私、嫌われているのかしら？


すごく落ち込んでいたときに、Aちゃんとの合同任務が入ったの！

仲良くなるには今しかないと思って任務が終わった後に、「今度私の家に来ないかな？」って聞いたら、「行く。」って！

すっごく嬉しかったわ！


その翌日、本当にAちゃんが来てくれて、一緒にパンケーキ食べたり、私がいつもやっている修行を一緒にやったり、町に出てお団子屋に行ったり！
とっても楽しかったの！

それに、Aちゃんもいつもよりよく反応してくれたわ！


私はすごく仲良くなったつもりだったんだけど、緊張柱合会議で、Aちゃんが伊黒さんの名前を呼んでいたの…

私のことは、恋柱って呼ぶのに！

伊黒さんばっかりずるいと思って、私も名前で呼んでって頼んだら、

「甘露寺、」

って呼んでくれたの！

本当は「蜜璃」の方が良かったのだけどそれは欲張りすぎよね。

嬉しくて私は自然と笑顔になった、そんな私につられたのか、Aちゃんもにっこりと笑ってくれたの、それは最初に見た笑顔よりも奇麗で、思わず見惚れちゃったわ！


ねぇ、Aちゃん。

貴方は私のこと、どう思っているのかしら？
出来れば、私は貴方の頼れるお姉さんになりたいの。
でも、それはまだ難しいのなら、友達から！


いつでも私は貴方の味方よ。
なんでも相談してね、辛かったらいつでも来てね！




だって私、Aちゃんのこと大好きだもの！

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