はち ページ8
保健室にはベッドで寝ている道宮とそこに付き添う北斗。少し離れた椅子にAが座っている。
北斗「本当に弱々しいんだな。女の子というのは…2人とも初日から申し訳ないことをした。怪我は痛むか?A。」
「うん大丈夫」
北斗「そうか…2人にもうひとつ謝らなければならないことがある。俺はひとつ嘘をついていた。」
「嘘?」
北斗「この学院はアイドルのアイドルによるアイドルの為の学び舎ではない。正確には選ばれた良いアイドルの学び舎だ。
選ばれなかった俺たちみたいなはみ出し者は永遠に日の目を見ない。
この学院は数多くのアイドルを排出し続けている。だがそれは家畜のように調教された人間味のないアイドルだ。」
「人間味…」
北斗「そして、その体制の側に立って君臨しているのがあいつら生徒会だ。
しかし、俺たちはこの腐った学院を革命する。生徒会をこの現状を打破する為に命を賭して戦い抜く。
2人は俺たちの導き手となってくれるかもしれない。そんな予感がする。いや、そうあって欲しい。2人の心が俺たちの心と共鳴してくれるのを祈るしかない。2人は俺たちがずっと欲しかったキラキラ輝く希望なんだ。」
「希望か…」
北斗がそう話すと道宮が目を覚ました。
そしていつの間にか保健室へ入ってきていた3人と喜ぶTrickster。
「私に希望なんて与えられない」
Aはそのまま音を立てずに保健室から出ていってしまった。
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鮭キュンキュンキュイ - クソ好きです。なんか涙出てきた… (12月27日 13時) (レス) @page41 id: 896b5072a5 (このIDを非表示/違反報告)
かろまる(プロフ) - 面白くて一気読みしてしまいました…!陰ながら応援してます (11月2日 10時) (レス) id: ac4f7ca187 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2023年3月20日 22時) (レス) @page31 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杏 | 作成日時:2022年11月20日 0時