瀬名VS無表情【あんスタ】 (ページ31)

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さんじゅういちページ31

「お師さんいますか？」

3AのクラスへやってきたA。
ドアからお師さんを呼ぶと奥の方から宗が現れた。

宗「まさか君の方から訪ねてきてくれるとは…嬉しいものだね」

「これ入部届です。よろしくお願いします」

宗「なんと！手芸部へ入ってくれるのかね？」

「はい。ああいうお洋服は好きだし、プロデューサーなら裁縫くらい出来なきゃなと思いまして」

宗「そうかい、そうかい！それは素晴らしいことだね」

「そんな大袈裟ですよ」

宗「大袈裟なものかね！僕は君の服を作るのが好きなのだよ。あの時憧れた君を間近で見ることが出来るなんて…」

「じゃあ私はこれで。次体育なんで」

宗「体育…ふむ体操服はどうやって着るのかね？」

「一応Tシャツはありますけど着れないのでブラウスの上からそのままジャージ羽織ります」

宗「ノン！それでは服が痛むだろう。着いてきたまえ」

宗について空き教室へ来た。

宗「入りたまえ」

「昨日も思ったんですけどなんかすみません」

宗「いいのだよ。マドモアゼルの着替えで慣れているからね」

「まどもあぜる、、、？」

ﾏﾄﾞﾓｱｾﾞﾙ「私の事よAちゃん♪」

「わ、喋った」

宗が抱いていた人形、マドモアゼルが話しAは驚いた。

ﾏﾄﾞﾓｱｾﾞﾙ「私はマドモアゼル。よろしくねAちゃん♪」

「よろしくお願いします、、？」

宗「さて、中村は制服が1人で着れないと言っていたがどの程度までなら着れるのかね」

「ブラウスとか前開きものはだいたい着れます。上から被るものは腕が上がらないので無理です」

宗「どの程度腕が上がらないのかね？」

Aは腕を胸の高さまで上げた。

「このくらいですかね」

宗「少し触るよ」

腕を念入りに触る宗。

宗「今日から影片と一緒にメンテナンスをするといい」

「メンテナンス？」

宗「あぁ影片は出来損ないの人形でね。メンテナンスが必要なのだよ」

「…出来損ない…」

宗「さ、次の授業が始まってしまうね着替えようか」

そう言って宗は体操服へと着替えを手伝った。