福呪草【呪術廻戦】

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2017年12月24日

予告通りに大量に送られてきた呪霊で現場は混乱し、
静かで風情豊かな町は凄惨な光景で広がった。



そして多くの犠牲を出しながら終わりが見え始めた夕方頃、
東京から連絡を受けた補助監督により夏油傑が死んだと知らされた。


特級の高専生に敗れ逃亡中、
五条悟によって殺された、と。


息が止まり、動けなくなった。


それでも私の式神は
あの人が飼っていた呪霊たちを殺し続けた。



夜が明け、ようやく始末が付いた時、
呪力が果て疲れ切った体は静かに膝をついた。

そして死んでいった仲間でも、身内でもなく、
貴方を想って私は泣き崩れた。






その卑怯な優しさも、暖かさも。


失ってしまうのなら、最初から知らなければ良かった。









与えるだけ与えて、こんなに膨れ上がらせて。
行き場のなくなった私の想いは、どうすればいい。



貴方が憎み、居なくなったこの世界で、
どうやって生きていけばいい。

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