Last resort ・・・１ ページ3
.
ＩＨも終わって数日、夏の土曜日の1日練習。
稲荷崎の体育館では今日も朝から
ボールが地面を叩く音、監督の声、そして･･･
｢みなさーん！気張ってくださーい！！｣
一人の女の子の声が響いてる。
『深雪ちゃん、ドリンク作りに行こっか。』
北上 ｢分かりました！今行きます！｣
あの子は4月に入ってきた北上深雪ちゃん。
可愛くて、優しくて、仕事がなんでも出来て･･･。
私には無いものを全部持ってる子。
愛想が凄くいいから周りからも愛されてて、
私も”最初は”後輩として好意的に思ってた。
だけど……
何時からか怖くなった。
何か言われたわけじゃない、
嫌がらせをされた訳じゃないけど･･･。
北上 ｢ドリンクでーす！！｣
言葉にできない悩みを、
モヤモヤを抱えたまま体育館へ戻る。
既にみんなはタオルで汗を拭いていて、
2人で急いでドリンクを配る。
治 ｢ありがとぉな、北上。｣
北上 ｢ええんですよ！当たり前のことなので！｣
北｢無理せんでな？体調管理出来ひんのはダメやで。｣
北上 ｢勿論です！それに私は元気です！｣
ほら、って言ってニコニコしてる深雪ちゃん。
仲良さそうなその光景を見てまた心がもやもやした。
なんでなんだろう……
別にあの子が悪い子な訳やな････
侑 ｢A、スポドリはよくれ。｣
｢え、あ、うん。ハイ。｣
ボーッとそっちを眺めてたら、
隣に居た侑にスポドリを私忘れてしまってた。
ハイって渡すと、
侑 ｢まったく、北上みたいにちゃんとせいや。｣
『ご、ごめん。』
怒られたわけじゃないけど文句を言われた。
これに関しては私が悪いし何も思わない。
だけど、
侑 ｢飲み終わった。｣
『じゃあ回収するね。』
侑 ｢おん。｣
この普通すぎる会話にまた何処かモヤモヤとした。
普通なはずなのにモヤモヤした。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 515人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヲタク - 面白かったです‼角名りんオチサイコーでした(*´꒳`*) (2022年12月29日 0時) (
レス) @page49 id: e2062574ee (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑(プロフ) - ゆうさん» 初めましてです！最後まで読んでくださるなんて､､､凄く嬉しいです(T＿T)こちらこそ読んでくださりありがとうございます！ (2020年12月6日 19時) (レス) id: cd57ad852b (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑(プロフ) - くまゆかさん» こんばんは！読んでいただきありがとうございます！日向翔陽の方更新できてなくてごめんなさい！あっちから来てくださりありがとうございます！ (2020年12月6日 19時) (レス) id: cd57ad852b (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - はじめまして！この小説、まだ途中しか読んでいないのですが、途中で泣きそうになりました。夢主の思ってることが凄い現実的で、感情移入してしまいました！最後まで読んできます！すてきな作品、ありがとうございます！ (2020年11月30日 17時) (レス) id: 5b49601941 (このIDを非表示/違反報告)
くまゆか - こんにちは！日向翔陽義妹いるんだってからこさしてもらいました (2020年10月1日 19時) (レス) id: 0a5d1e7901 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夏蜜柑 | 作成日時：2020年5月30日 8時
