ダイヤモンドリリーの咲く頃に [文豪ストレイドッグス] [中島敦]

三十六輪目 ページ40

敦side
結局国木田さんが乱歩に負けて、Aちゃんも一緒にお茶会が始まった


机の上には、マフィンやクッキー、マドレーヌなどの沢山のお菓子が並んでる


沢山あってどれにしようか迷ったのち、マドレーヌを手に取った


「どうかな？美味しい？」


Aちゃんが首をこてん、と倒しながら僕の方を見る ……可愛い


「うん、すっごい美味しいよ！！」


「ほんと！よかった〜。マドレーヌはね「A、こっち来て！」あ、はい！」


話していたら、Aちゃんは乱歩さんに呼ばれて行ってしまった


乱歩さんには言えないけど……邪魔して欲しくなかった


「このクッキー、まあまあ美味しい。よし！週末に必ずお菓子を作って持ってくること！」


「私のも作って作って！！」 「分かりました！頑張ります！」


「Aが淹れたコーヒーは美味しいねェ」


「与謝野さん、ありがとうございます！あ、もう一杯淹れてきます」


「助かるよ」 「俺のも頼めるか」「あっ、ずる〜い！！私のも！」


「お前はそこら辺の泥水でも飲んでろ！」


Aちゃんは探偵社の皆さんと楽しそうに会話してる


……さっき僕と話してた時よりも


Aちゃんは僕の彼女なのに……


胸の中がもやもやとした気持ちになった

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