. 5「運命なのかトマティーナ」 ページ6
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図書室を出て数分。
のんびり歩いて着いた１階にある自動販売機。
ここまで着くのにたくさんの人に見られながらコソコソと話された。
そりゃあそうか。1人でいるのなんて初めてだし。
数十人は俺に着いてきてコソコソこっち見てるし。
……どうでもいいけど。
『……んー。』
お金を入れて、皆が飲みたいって言ったものを押していく。
紙パックのいちごオレとココア。
ペットボトルのお茶とグリーンダカラ。
さすがに重いから買ったものを全部床に置く。
そして、俺の大好きなトマトジュースを買う。紙パックで少ししか入ってないのが欠点。
……二本買お。
『トマティーナトマティーナ〜』
一日ぶりに飲むトマトジュースに気分があがる。
それに、買ったは買ったけど計6個の飲み物を持てるほど俺に力はない。
『…ん〜。トマティーナだけ持って帰ろっかな』
ちなみに言うがトマトジュースの名前はトマティーナとかじゃない。
俺がトマトを愛しすぎるあまり名付けた名前だ。
「あの、」
『…』
しゃがんで考えてたら俺に話しかけてきた黒髪ロングの女子。
お、美人。
『なぁに』
俺が返事すれば、周りから少し短い悲鳴があがる。女子達の言葉に耳を傾けてこなかった俺が唯一この子に返事したからだ。
「それ、若葉先輩のジュースですか？」
『うん。ぜんぶ』
先輩呼びから見るにこの子は後輩の女子だろう。
今までと違うハキハキと喋る女子だなぁ。
「私、一緒に持っていきましょうか？」
女子達がコソコソと話す。
この子の悪口だろうか。
それに、この子は周りに友達がいる様子がない。1人で話しかけてきたんだ。
『…じゃあ頼むよ。図書室だけど良い？』
その女子の勇気に答えるようにニコリと返した。
女子に笑いかけるのは初めて。
余計ザワザワと人が集まってきてコソコソと話す周りの女子。…男子もいるか。
「はい、全然！」
その女子もニコッと笑い俺に駆け寄った。
三本のジュースを持って、行きましょう、と笑ってる女子。
明るくて良いかも。
『うん。行こっか』
2人で並んで歩く。
周りの人集りが俺らに付いてくるけど気にしない。
それに少し…、少しばかり良い子な気がするから。
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ハル - 僕も歌テストあったな。もちろん、最高得点より上の12点だけど、作者さんは歌嫌いなんですか？僕は大好きです！ (2022年1月26日 22時) (
レス) @page10 id: c9337234ed (このIDを非表示/違反報告)
狸です。 - 速くない？ (2019年4月7日 19時) (レス) id: d89b3db748 (このIDを非表示/違反報告)
狸です。 - 聞いて良い？ さかたんは５０メートル何秒？ (2019年4月7日 19時) (レス) id: d89b3db748 (このIDを非表示/違反報告)
名無し先生@男主製造者(プロフ) - 杏奈さん» わざわざありがとうございます！！沖縄弁が変換で出てきたので合ってるかと軽く使ってしまいました^^; 修正させていただきます！あお指ありがとうございました！ (2018年7月9日 10時) (レス) id: 7c6295ab3b (このIDを非表示/違反報告)
杏奈(プロフ) - 沖縄弁…ここでは、方言って言うんで、沖縄弁は、存在しない？と思います。沖縄在住の者より。 (2018年7月8日 18時) (レス) id: 933a615838 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し先生＠男主製造機
| 作成日時：2018年5月17日 19時
