. 24「嫁候補」 ページ25
.
『そういえばさ、俺の弁当持ってきてくれた？』
ま「もちろん！！」
白木先生が用意してくれた椅子を、4人が俺の周りを囲むように座っている。
俺はベッドに上半身だけ起こして寝ながら話を聞いている。
まふは自分のカバンをゴソゴソ漁ったがガッカリした様子で、「忘れた！！」と俺を見た。
『…じゃあキミら何しに来たの』
俺はというと呆れて若干ジト目になっているだろう。
う「はぁ…まふ、Aの飯はさっき買っただろ」
ま「ぇ？」
さ「まふくんの認知症には困ったよ」
そ「心配だから帰った方がいいよ」
ま「え？！？！」
今度はうらたくんが俺にビニール袋を渡してきた。
『え、ゼリー？俺に？ほんと？』
そこには、ブドウゼリーが2つと、桃ゼリーが1つ。そしてトマトジュースが1つ入っていた。
ゼリーが食べたかった俺は、嬉しさのあまり目をキラキラさせてうらたくんに聞いた。
う「おう、Aは昔からブドウゼリー好きだったろ？」
そんな俺に優しく微笑みながら言ううらたくんは本当に良い人だ。
嫁に欲しいくらい(
さ「いや〜うらさんが急に購買行くぞ！って言うから何買うと思ったら…」
そ「ゼリーを買うっていう発想は中々だよね…」
ま「学の差が出ちゃった…」
“病人には消化しやすく食べやすいゼリー”という言葉をこの人達は聞いたことないのか。
3人の発言に白木先生が奥で笑いをこらえて泣き出しそうな顔をしている。
まぁ、こんなバカたちはほっといて
『さすが幼馴染。ダイスキ』
う「俺も」
さ「あれ、デジャブ」
神様うらた様に感謝を良いながらブドウゼリーを口に運んだ。
久しぶりに食べると甘い味が口の中に広がり頬が緩くなって笑いだしちゃいそうになる。
これを“ほっぺたが落ちそう”っていうのかな。
完全に緩みきった俺の顔を見て微笑んでる4人に俺は気づかない。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 608人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハル - 僕も歌テストあったな。もちろん、最高得点より上の12点だけど、作者さんは歌嫌いなんですか？僕は大好きです！ (2022年1月26日 22時) (
レス) @page10 id: c9337234ed (このIDを非表示/違反報告)
狸です。 - 速くない？ (2019年4月7日 19時) (レス) id: d89b3db748 (このIDを非表示/違反報告)
狸です。 - 聞いて良い？ さかたんは５０メートル何秒？ (2019年4月7日 19時) (レス) id: d89b3db748 (このIDを非表示/違反報告)
名無し先生@男主製造者(プロフ) - 杏奈さん» わざわざありがとうございます！！沖縄弁が変換で出てきたので合ってるかと軽く使ってしまいました^^; 修正させていただきます！あお指ありがとうございました！ (2018年7月9日 10時) (レス) id: 7c6295ab3b (このIDを非表示/違反報告)
杏奈(プロフ) - 沖縄弁…ここでは、方言って言うんで、沖縄弁は、存在しない？と思います。沖縄在住の者より。 (2018年7月8日 18時) (レス) id: 933a615838 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：名無し先生＠男主製造機
| 作成日時：2018年5月17日 19時
