【歌い手】歌えないのか【男主】

. 19「そりゃあ」 ページ20

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ボコボコにされた男3人。


ま「A、大丈夫だった？何かされた？」

そ「…もうちょっとやってこようかな」



俺をドヤ顔で拉致った不良男たちは俺の友人によって瞬殺された。

…怖いもの無しだよね。



さ「ちょ、そらるさん！死ぬって！！」



倒れてる不良3人に近づいていったそらるを止めるさかた。


う「Aほんと平気？」


背中をさすってきたうらたくんに笑顔を返す。


『俺は何もされてないよ。へーき』


う「そっか…よかった」

さ「A何もされてへんて！！そらるさん！」

そ「何言ってんの。Aに触れたことがムカつくんだよ」

ま「ま、まぁまぁ、今日のとこは帰りましょうよ」



『そうだね。4人とも今日はありがとう』


ニコリと笑った俺の顔を不審そうに見つめる4人。


『へ、何』



ま「怖くなかった？」


そ「…なんか何も無かったような顔してるよね」



そらるが俺の両頬を掴み引っ張ってくる。


『……』


そんなそらるをジーッと見つめる。


う「お…すっげえ不機嫌そうな顔になった」

ふふっと笑ううらたくん。


さ「Aはこんなに冷静なのに俺らときたらめっちゃパニックになったよね」

そ「…ほんとだよ。急に通話かかってきたらA拉致られてるっぽいしさ」


そらるが俺の頬から手を離した。
ジンジンと痛い頬は赤くなってるだろう。


ま「よくあの場面で通話繋げたよねホント」


『…？だってそうじゃないと普通に拉致られちゃうじゃん』



頬を擦りながら首を傾げる俺に驚く4人。



『…なに。何がそんな可笑しいワケ？』


ま「いや、すごいなぁーって。僕だったら驚いて何も出来ないからさ」

そ「まぁ助かったからいいけど」



う「A昔からそうだよね。変なとこで冷静っていうか」


『ソウ？』



さ「そんなAに振り回されちゃうから嫌やんなぁ…」


『好きなくせに』


さ「大好き！！！！！！！！」


『うわぁあっ』


突進のような抱きつきをしてきたさかたに倒れそうになる。

なんせ高身長男子だからね。(ｷﾞﾘｨ



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