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56. ページ6






ヴァサイェガ side




『……ん』




時折、漏れる金城先輩の声がヤバイ






ヴァサイェガ「可愛い」




『や、めて?』




ヴァサイェガ「だーめー」




金城先輩の胸に顔を沈めながら言った




俺はブレザーもセーターも脱ぎ捨て



ワイシャツのボタンを全部外した




『渉くん』




ヴァサイェガ「なあに?」



俺は金城先輩の両手をもち




俺の腰にまわした






『えっ?』




ヴァサイェガ「抱きしめて、欲しいかな?」




『……うん』




それって、俺を受け入れてくれたってこと?






金城先輩……好きだよ






初めて、女に想った言葉だった




行為をしてても、好きだなんて




一回も思ったことがなかった




自分のベルトに手をかけた





その時









「おい、渉なにしてんだよ」






めっちゃ低い声で呼ばれ、向くと









『ひ、やま………せんぱ、い……』









檜山だった




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作品ジャンル:恋愛
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作者名:伊吏 | 作成日時:2022年4月16日 21時

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