ゲーム実況21。 ページ23
『…っ///』
レ「ごめんっ……」
『…いいよ……』
レ「嫌やった……?」
『別に。』
私はいきなりの状況に焦って冷たく返答してしまう。
よくよく考えたら自分から異性に抱きつきたいだなんて言うのも異常だ。
レ「うっ…」
!?
『ちょっ、なんでレトさん…泣いてんの!』
レ「だって…Aちゃんに嫌われたんやもん……っ……」
『え?私レトさんのこと嫌いになった覚えないんだけどっっ……』
レ「ほんまに…?」
私は縦に首をふる。
『……だから、大丈夫。安心して。』
レ「よーかーったー……グスッ」
私は優しくレトさんの頭を撫でた。
『ごめんね』
レ「…俺も…ごめんね…。」
『ふふっ、ほら、涙ふいて?』
私は自分の袖でレトさんの涙を拭き取る。
レ「…ありがとうな。」
『いえいえ、こちらこそ』
スタッフ「レトさーんメイクのお時間ですよ」
レ「やばっ……」
『……やっぱり小学生か…』
レ「小学生ちゃうわ!w」
私はマスクをつけ、自分とヒラ専用の楽屋へ向かった。
・
ヒラ「遅かったねー」
『レトさんが小学生』
ヒラ「どういうこと?w」
『疲れたンゴ』
ヒラ「よくわからんけど、お疲れ様。」
『…やっぱ平舘君は優しいんですねー』
ヒラ「あからさまな棒読みやめて?」
私はすんまそーん
とふざけて言った。
『ねぇねぇ、平舘君。』
ヒラ「なに?」
『……私ね、ゲーム実況_____』
スタッフ「にかんー?じかんですよー」
『あ……山田…』
ヒラ「なに?ゲーム実況?」
『また後でいいや。』
ヒラ「そう、
いってらっしゃい。」
『はーい』
私がドアを開けるとそこには緊張の色ひとつ見せない山田がいた。
山田「くれぐれも本番前のいざこざは控えていただきたい。」
『……』
この人は、どこまでを知ってるんだろう。
『どういう意味。』
山「マニュアルどおりのことを言ったまでだよ。」
そんな
初めて山田の顔が怖いと思ったからやめとこう。
__会場
ここにまじではいるわけ。
山田と私しかいないこの会場でひとつだけ目立つ黒の大きなボックス。
中にはゲームやマイク、パソコンが置いてある。
山「ここにAがはいって実況してください」
私は小さく頷いた。
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あんこ - ふわわわわ!!めっちゃ素敵です!!楽しく読ませて頂きました!(誰がコメントしてくれるかな…) (2022年10月31日 11時) (レス) id: 028224ae09 (このIDを非表示/違反報告)
あじゅらん。(プロフ) - 咲さん» そのような言葉が何よりうれしいです! (2019年9月8日 17時) (レス) id: 4a8bec4bcc (このIDを非表示/違反報告)
咲 - すごく感動しました。素敵な小説をありがとうございます。 (2019年4月6日 0時) (レス) id: 3d28a608e8 (このIDを非表示/違反報告)
ももか - あじゅらん。さん» ありがとうございます!!!! (2019年3月29日 19時) (レス) id: 1a8c0d49de (このIDを非表示/違反報告)
あじゅらん。(プロフ) - ぽる。さん» こちらこそ、ぽる。様には毎回コメントを返していただいてとてもうれしく感じておりました。そして、最後までこの小説をご愛読いただき、ありがとうございました。 (2019年3月29日 9時) (レス) id: 4a8bec4bcc (このIDを非表示/違反報告)
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作者ホームページ:消えます 作成日時:2018年9月18日 20時