いとし、いとおし【煉獄杏寿郎】

出逢い ページ6

・








「…え、煉獄様のお家の「A」



使用人の女性がそう言いかけた途端、とても美しい女の人がAの名前を呼んだ。









「あなた、お見合いも嫌。学校も嫌。

一体何がしたいの」



使用人の女性の影になって俺に気がついていないのか、目を細めてAを見下ろすその人は、恐らくAの母上だ。









「お母様、私この方と結婚します！」



使用人の手から暴れ逃れたAは、メラメラと怒りを露わにする母に恐れることなく、俺をその人の前に突き出す。









この時程、君を恨んだことは無い。









◇◇









こんな君との出会いを果たした俺は、結局君の魅力に引き込まれ、本当に結婚してしまった。









・

友人→←出逢い

→ 目次へ｜作品を作る
他の作品を探す