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55話 ページ9

結構シビアなひしひしとした空気だったのに、隊長が凄い軽い口調で入ってきたもんだから思わず肩の力が抜けた。
書記長様がいるのに目の前で座り込んでしまう私、その光景を見て隊長はどう思ったんだろうか。


sha「おいおい、どうしたA!嬉しくて腰抜けたん……げぇ、トントンやん!」
tn「シャオロン、お前んとこの兵士、教育ちゃんとしとけや」
sha「えっ、ちょ、Aお前トントンになんか言ったんか?!」
『…まぁ、はい』


隊長は座り込んでいる私の背中を撫でながら(少し乱暴である、痛い…)目の前でベッドに腰掛けているトントン様を見て青ざめる。
信じられへん!、とばかりに凄い顔で私を見る隊長。
そういえば少しイラッとしたからって書記長様に結構ヤバ目な発言をしてしまったような…

誤魔化すように視線を床へズラす。
隊長は「何言ったんや!」と騒いでいた


?「ちょっとシャオロちゃん一旦ストップ」


トントン様でも隊長の声でもない、もう一人第三者の声。


?「大丈夫?顔色結構悪いけど…」


隊長を退かせ、私の垂れ下がる前髪をかき上げて顔を覗き込んでくる水色の人。
それはほんと突然で思わず悲鳴をあげそうになった


tn「おいぺ神、ほっとけよこんな女」
sha「おい、トントン…いくら女が嫌いやからってそれは無いやろ」
tn「ホンマのことやんけ」


トントン様が言った、「ぺ神」と言う名前。
水色の髪にロボロさんのように黒色の【神】と書かれた布で顔を覆っており顔を見る事はできない。
それでも声色はとても優しくて落ち着いた安心するような声。
この人が軍医のしんぺい神様だろうか(以下sn)


sn「トン氏、あまり意地悪な事言わへんの」
tn「意地悪なんかするか!」
sha「そうやぞ!俺の部下に何してくれとんねん!」


立てる?としんぺい神様が腕を引いて近くのベッドまで連れて行ってくれる。


『す、すみません…』
sn「気にせんで、トン氏がごめんなぁ、悪気ないんやわ」
『いえ、私も悪いので』


後ろで隊長と書記長様の揉めている声だけが聞こえて、申し訳なくなり目をギュッと逃げるように目を瞑る。

私のせいだ…、私が書記長様に生意気な態度をとってしまったから。
言いたくもないのに隊長は私のために書記長様に文句を言ってくれてる…ああ、ホントなんて手の掛かる部下なんだ。


sn「Aちゃんやんね?第一軍団副隊長さんの妹さん」
『!、隊長ですか…?』


それは秘密、と口に指を当て愉快そうに小さく笑った。

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アリウサパン?(プロフ) - コメント失礼します!「しない」でお願いします! (2020年8月3日 1時) (レス) id: 870c94650e (このIDを非表示/違反報告)
青葉2号(プロフ) - コメント失礼します!悩みましたが、『する』に一票入れさせていただきます! (2020年8月3日 1時) (レス) id: 5284f259f4 (このIDを非表示/違反報告)
明莉(プロフ) - コメント失礼します!しない!でお願いします! (2020年8月3日 1時) (レス) id: 97974cb528 (このIDを非表示/違反報告)
きずな(プロフ) - コメント失礼します。しない一択で! (2020年8月3日 0時) (レス) id: 9903ddc09e (このIDを非表示/違反報告)
たんこぶ - コメント失礼します。「しない」で投票させていただきます。 (2020年8月3日 0時) (レス) id: 6e4881c6a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にろ。 | 作成日時:2020年7月22日 3時

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