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53話 ページ7

書記長様は寝癖で少しボサッとなった髪を整えて私を見る。
凄い形相でこちらを見る書記長様の眉が完全に吊り上っている
まるでセレモニーの時に見た悍しい空気を放ちながら


『お、お初にお目にかかります、書記長様!第五軍団所属、A=エヴァディーンです!』


この前受けた、兄さんの全力の殺気に比べたらこんな威圧は脅しにもならない。
毎日毎日隊長からの煽り、先輩からの嫌がらせを受けていなかったらこんなにも精神がタフになる事はなかっただろう。

臆する事なくトントン様に向かって敬礼し自己紹介をする
私が怯える事なく自己紹介を言うものだからポカンと固まっているのは傑作である。


tn「…エヴァ、ディーン?どっかで聞いた事あんねんけど」
『兄が第一軍団副隊長を務めていまして』
tn「あー…アルデルトの妹か?」


思い出した様に私を見る書記長様。
その瞳は先ほどと変わらず冷たいものだ


tn「聞いてんで。女やのに第五に入って移動させられんねやろ?」
『し、知っておられましたか…』
tn「毎日シャオロンや大先生がうるさいねん。もう少し待ってくれへんかって」
『た、隊長達が?!』


トントン様の口から言われた事。
一度だけじゃない、ほぼ毎日総統であるグルッペン様とトントン様のところに頼みに来ているんだと。
驚いた、隊長達がこんな必死になってくれてるんだって


tn「なぁ、はっきり言うわ」
『?』
tn「あんま面倒ごとに巻き込まんでくれんか?」
『…え』


ゾクッと背中に冷や汗が伝い、足が途端に震え出す。
まるで重力が強くなって立っていられない様な感覚、トントン様の瞳が静かに私を睨んでいた


tn「迷惑やねん、女やから気に入られて調子乗ってるかもしれんけど。あんまウチの幹部を唆さんとってくれんへんか」
『そ、そんな…つもりは…』
tn「シャオロンも初の女性兵士が部下になって喜んどった。ロボロは童○やから女慣れしてへん、大先生は女好きやから、少し気のある行動したら上手く丸め込めたってオチやろ?」
『ッ!?』
tn「兄妹やからとか俺には関係ないねん…軍に血もクソもあるか。兄貴やろうと上司が移動って言ったら文句言わずに移動しとけや」


呼吸がうまく出来ない、足に力が入らない。
全然、タフなんかじゃない…強くなんかなっていない。


tn「どうせ名誉や金が目的でこの国の軍に入ったか知らへんけど、残念やなぁ?俺には通用せんで?」


無表情で、人間じゃなくゴミを見る様な目つきで彼はそう言った。

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アリウサパン?(プロフ) - コメント失礼します!「しない」でお願いします! (2020年8月3日 1時) (レス) id: 870c94650e (このIDを非表示/違反報告)
青葉2号(プロフ) - コメント失礼します!悩みましたが、『する』に一票入れさせていただきます! (2020年8月3日 1時) (レス) id: 5284f259f4 (このIDを非表示/違反報告)
明莉(プロフ) - コメント失礼します!しない!でお願いします! (2020年8月3日 1時) (レス) id: 97974cb528 (このIDを非表示/違反報告)
きずな(プロフ) - コメント失礼します。しない一択で! (2020年8月3日 0時) (レス) id: 9903ddc09e (このIDを非表示/違反報告)
たんこぶ - コメント失礼します。「しない」で投票させていただきます。 (2020年8月3日 0時) (レス) id: 6e4881c6a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にろ。 | 作成日時:2020年7月22日 3時

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