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85話 ページ39

『隊長!!』
sha「お、おお…Aやん、どした?」
『どしたじゃないですよっ!』


空いている時間に運良く隊長と鉢合わせ、ぺ神様に言われたことを問い詰める。
隊長の顔が引き攣っているから今の私は凄い形相なんだと思う


『ゾム様のこと、どうして教えてくれなかったんですか!』
sha「え、なんで知って…?!あ、ぺ神のやろぉ…」
『…同僚や先輩は知っていました…』


私がカウンセリングを受けている時にみんなを集めて報告したんだろう…。
幹部が国から任務で出ていく時、各軍団に知らされるから


sha「…ゾムが行ったんは二週間ぐらい前やぞ?Aあの時まだゾムの名前聞いただけでパニック起こしてた時やんけ」
『うっ、…た、確かにそうですけれど…』


でも今はだいぶマシになったし、後で言ってくれたら良かった話じゃないか!
大先生もロボロさんもみんな、団結したように私の前ではゾム様に触れない。
私が彼のことを問う度に、顔を痙攣らせて誤魔化そうとする(あのショッピさんも)


『ゾム様はいつ帰って来られるんですか?』
sha「まだそれはこっちもわからへん。今回の任務はα国の参謀の暗殺やからソイツ殺し次第戻ってくるんちゃうか」
『あん、さつ…』


あまりにも周りの人や環境に恵まれすぎて平和ボケしていた。
ゾム様は暗察部隊の隊長なんだ…あんな表情豊かで優しい彼も任務のために、我々国のために人を殺す。

隣国は戦争中、今は落ち着いている我々国もいずれ戦争に巻き込まれるだろう

目の前の隊長だって、優しいローレンス副隊長だって、尊敬しているアル兄さんだって。
みんな武器を持って同じ種族の人間を殺す…生まれた国が違うだけなのに…
私もいつかは絶対、ナイフで敵兵士の命を奪わなくちゃいけない。

そんな勇気、私にあるだろうか?


sha「A?」
『あっ、は、はい!』
sha「ボーッとすんなよ、飯食ったか?」
『今日はまだです』
sha「なんか胃に入れへんと午後ぶっ倒れんぞ」
『…はい』


頑張れよ、と頭を数回ポンポンされて隊長は行ってしまった。


『…私、人を殺せるかな』


ゾム様の殺気で再起不能になり掛けの弱い精神の持ち主だ。
後衛部隊ならまだ安全かもしれない、でも私が所属している第五軍隊は前衛部隊。後衛と違い、接敵する数も極めて多くなるだろう…

相手にも大切な人や家族がいるかもしれない。
そんな中…もし、殺気を向けられたら…?

お互い武器を持ち対面した時、私はちゃんと任務を遂行できるだろうか?

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アリウサパン?(プロフ) - コメント失礼します!「しない」でお願いします! (2020年8月3日 1時) (レス) id: 870c94650e (このIDを非表示/違反報告)
青葉2号(プロフ) - コメント失礼します!悩みましたが、『する』に一票入れさせていただきます! (2020年8月3日 1時) (レス) id: 5284f259f4 (このIDを非表示/違反報告)
明莉(プロフ) - コメント失礼します!しない!でお願いします! (2020年8月3日 1時) (レス) id: 97974cb528 (このIDを非表示/違反報告)
きずな(プロフ) - コメント失礼します。しない一択で! (2020年8月3日 0時) (レス) id: 9903ddc09e (このIDを非表示/違反報告)
たんこぶ - コメント失礼します。「しない」で投票させていただきます。 (2020年8月3日 0時) (レス) id: 6e4881c6a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にろ。 | 作成日時:2020年7月22日 3時

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