７９話 ページ33
『…あ、れ…？』
sn「あ、起きたんやね」
『ぺ、神さま…』
再び目を覚ました時、私はベッドの上で寝ていた。
ぺ神様が優しそうな声色で私の脈や体温を測っている
ふと右手に違和感を感じて見てみると、針が腕に刺さり、太いチューブに繋がれていた
sn「うん、心拍や呼吸器になんら変わりはなさそうやね。」
『あ、の…？』
sn「ああ、それな。勝手にやけど精神安定剤と栄養剤打たせてもらってんで」
『えい、よう、ざい…？』
何故このような事態になったのか思い出せなかった。
頭にモヤのような霧がかかって記憶を見れない
sn「Aちゃん、さっき精神が不安定なってな？それで強制的にやけど眠ってもらったんよ」
『不安定…』
sn「そ、女の子に手ぇ上げてごめんなぁ、痛かったと思うわ」
ああ、そう言えば私お腹殴られたんだっけ。
でもなんで殴られたんだろう…、それが思い出せない
sn「お腹すいたやろ？ご飯あるで、食べる？一応栄養剤は打ったけど気休め程度やから。」
美味しそうな匂いが鼻をくすぐる。
朝から何も食べていなかった私のお腹は返事をするような大きな音を鳴り響かせた
『あっ、す、すみません！』
sn「あはは、気にせんとって。Aちゃんのために貰ってきてんやから」
『あ、ありがとうございます』
お腹が鳴り恥ずかしくって俯くと笑いながら頭を撫でてくれるぺ神様。
『あの、私って、どうして医務室に来たんでしたっけ？』
隊長に連れられて医務室まできたのは覚えている。
でも何故医務室に来たのか、連れて来られたのか思い出せない。
肝心な部分のはずなのに、そこだけ切り取られた様なそんな感覚だった
sn「Aちゃん、ちょっと訳ありで訓練中に倒れちゃったんだよ」
『その、訳ありの部分を聞きたいんですけれど』
私が聞きたいのはそこの部分だ。
他の説明なんていらない
sn「ちょっと言いにくいなぁ…」
『何故ですか』
sn「Aちゃんのためなんやで、言わへんの」
躊躇うように困った笑みを向ける。
その顔は幼い子供の質問をどう誤魔化して上手くやり過ごそうか、とそんな顔であった。
『でも、知りたい、です…』
倒れた時の隊長の切ない、辛そうな表情、それが今も私の頭の中に描かれていた
隊長があんな顔を見せるなんて並大抵のことじゃ無い筈、きっとあんな顔をさせる原因がこのモヤのかかった記憶の中にある筈なんだ
『ぺ神様、お願いします』
sn「……はぁ、わかった。その代わり条件があんで」
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アリウサパン?(プロフ) - コメント失礼します！「しない」でお願いします！ (2020年8月3日 1時) (
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青葉２号(プロフ) - コメント失礼します！悩みましたが、『する』に一票入れさせていただきます！ (2020年8月3日 1時) (レス) id: 5284f259f4 (このIDを非表示/違反報告)
明莉(プロフ) - コメント失礼します！しない！でお願いします！ (2020年8月3日 1時) (レス) id: 97974cb528 (このIDを非表示/違反報告)
きずな(プロフ) - コメント失礼します。しない一択で！ (2020年8月3日 0時) (レス) id: 9903ddc09e (このIDを非表示/違反報告)
たんこぶ - コメント失礼します。「しない」で投票させていただきます。 (2020年8月3日 0時) (レス) id: 6e4881c6a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にろ。 | 作成日時：2020年7月22日 3時
