７７話 ページ31
結局、精神的に問題のない私はそのまま家に帰宅することになった。
家に帰ったのは23時前、いつも自主トレして帰っている日と変わらない
『っ…！』
朝、起きると昨日のことが鮮明に脳内に残っていた。
ああ、そっか…私、ゾム様の殺気に当てられて倒れたんだった…
あのおぞましい殺気が脳内から離れない。
ベッドから起き上がろうとした時に蘇った昨夜の記憶、それは私を苦しめた
過呼吸になりパニックになる
殺気を体が、脳が、覚えてしまっていた。
あの殺気を思い出すと体が震えていう事を聞かない
『はっ、はっ、はっ、…ふぅ…』
こうなると時期に震えが収まり、心が落ち着きを取り戻すまでじっとしているしかない。
恐怖で涙が溢れ出て、涎が顎を伝う。
布団が汚れてしまう、なんて考える余裕などない。
ギュッと震える体を抱きしめてただひたすらこの恐怖が過ぎ去るまでベッドで蹲っていた
・
sha「よっす、A」
『ッ！た、たい、ちょう…』
昨晩のことを考えないように無心でナイフを振っていると、見回りにきたのか隊長に声をかけられた。
隊長の黄色の瞳を見て思い出す、あの緑色の瞳…
それは私をパニックにするのには容易なものであった
ゾワリゾワリ、なんとも言えない不快感が背中を襲い、暑かった体を一気に冷やす
頭ではわかっている、でもやはり心が追いつけていない。
『ぁっ、い、やぁ…！ヤダヤダヤダぁ！！』
sha「A！」
『いや、殺さないで！！ああ、違う違う、平気よ平気』
ナイフが手からこぼれ落ち、力なく座り込む。
ガクガクと震える膝、力が入らない
端から見たらただの危ないやつだろう。
だが、私自身も何を言っているか分からない…心が勝手に、口から勝手に言葉が溢れ出てくるのだ。
泣きたくも、悲しくもないのに涙が出てきて地面を濡らした
sha「やっぱ、…思い出してるよな。……A、医務室いくか？」
『あぁ、うぅっ…、だ、い…じょうぶ、です』
心の暴走とは逆に頭は冷静だった、客観的に自分を見ている感じ。
隊長は私をなんとか立たせ、医務室へ運ぼうとしてくれる
こんなところで倒れてはダメだ。
こうやっている間にも第一軍団への移動は縮まっているんだから…、殺気を思い出して精神が崩壊しているようじゃまだまだだ。
『だい、じょうぶです。少し、少しだけ、思い出しただけですから…』
sha「A、無理せんでいいから。な？」
『大丈夫ですッ！まだ、まだやれます！じゃないと…っ！』
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アリウサパン?(プロフ) - コメント失礼します！「しない」でお願いします！ (2020年8月3日 1時) (
レス) id: 870c94650e (このIDを非表示/違反報告)
青葉２号(プロフ) - コメント失礼します！悩みましたが、『する』に一票入れさせていただきます！ (2020年8月3日 1時) (レス) id: 5284f259f4 (このIDを非表示/違反報告)
明莉(プロフ) - コメント失礼します！しない！でお願いします！ (2020年8月3日 1時) (レス) id: 97974cb528 (このIDを非表示/違反報告)
きずな(プロフ) - コメント失礼します。しない一択で！ (2020年8月3日 0時) (レス) id: 9903ddc09e (このIDを非表示/違反報告)
たんこぶ - コメント失礼します。「しない」で投票させていただきます。 (2020年8月3日 0時) (レス) id: 6e4881c6a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にろ。 | 作成日時：2020年7月22日 3時
